鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

導入は無茶いい!:映画評「ベルリンファイル」

なんかの拍子に、
「そう言えば評判になってたなぁ」
と思い出して、DL。(監督の新作「ベテラン」が大ヒットしたからでしょうか?)
導入部は、
「おお!」
でした。(「インファナルアフェア」っぽいとこもあったけっどw)


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ただ中盤以降はちょっとテンション下がりましたかね。
話が錯綜するのはまあいいとして(スパイ映画にはよくありますから)、ちょっと感情に流されすぎというか。
組織内のゴタゴタを地味〜にやるのも、話としてはそうなんですが、導入のスタイリッシュさとのギャップがチョット残念な感じでした。
あと「南」の諜報部員のモチベーションが今ひとつ分かりにくいってのもあるかなぁ。
そこらへん、もっと上手くやって、「討入り」を盛り上げて欲しかったと、個人的には思います。


でも「観せる」映画なのは確かです。
(今更言うのもなんですが)こう言うのを日本映画で作れないのは、ホント残念。
「製作費」
って言うよりは、「脚本」「演出」&「知恵と工夫」の部分ですから。
彼我の差がなんでこんなにできちゃったのか、ホント不思議です。


「続編」が予定されてるって話もありますね。
まあ、これはこれで完結してますが、あっても面白いかな。
劇場まで足を運ぶかどうかはなんとも言えませんが、レンタルでは観るのではないか、と。
そういう「期待」は持てる映画でした。