鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「成功のための未来予報」

・成功のための未来予報 10年後の君は何をしているか
著者:神田昌典
出版:きずな出版(Kindle版)



この手の本を真っ正面から受け止めるほどの純真さは失われていますが、ハナから
「バカバカしい」
と言って捨て去るほど謙虚さを失っているとも思いません。
「こういう見方はある。自分の考えの参考にしよう」
ま、こういうスタンスが正しいんでしょうね。



本書は高校生向けに行われた講演を書籍化したものですから、尚更でしょう。
高校時代の自分を振り返って、今のような世の中を想像してたか・・・と自問自答すれば、「未来予想」の難しさは自ずと明らかです。
先行きを見通すと、ここ十数年の社会変革に力を与えてきたIT関連に加え、グローバリズムによる世界情勢の不安定さによって、今後の「未来予想」は一層難しくなるように思います。
だからこそ、求められもする訳ですがね。
(もっとも「成功のため」にするのかどうかは何とも言えませんが)



作者が挙げる「予報」は以下の七つです。



お金がなくなる
会社がなくなる
病気がなくなる
国境がなくなる
学校がなくなる
貧困がなくなる
制約がなくなる



根拠のところを読むと、「?」ってのもあるんですがw、大筋「ありえんだろう」ってのはないというのが個人的感触でしたが、どうでしょう?
それで自分たちが「幸せになれるのか」ってのは分かりませんが。
(作者はiPhoneのカラーバリエーション導入を「予報」し、的中させましたが、ビジネスとして成功したかどうかは微妙でしょう)
ただこういう「見通し」を持っておくことは、(その見通しが当たる/当たらないは別にして)自分の考えや行動を決める指標の参考になることは確かじゃないですかね。



ま、「10年後」の僕は「60歳」間際なんですけどw。