鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

いやぁ、「オトコマエ」な奥さんです。:映画評「ヒッチコック」

自身の最高傑作「サイコ」を製作するヒッチコックとその妻を巡るドラマ。
アンソニー・ホプキンスが愛嬌がありながら狂気を秘めた「ヒッチコック」を、(ややコスプレっぽくはあるけど)好演。
・・・なんですが、これは「ヘレン・ミレン」の映画ですね。
彼女が演じるヒッチコックの妻「アルマ」。
これが実に「オトコマエ」なんですよ!w




「ヒッチコック」



天才である夫を支えながら、トラブルが発生すれば颯爽と駆けつけ難局を乗り切る手腕を見せる一方で、中年期を過ぎた女性としての微妙な立ち位置、その「女心」を絶妙に表現し、
・・・それを乗り越えて夫とともに「作品」を見事に成立させ、成功に至る。
いやぁ、少し前の「RED」の元・女スパイかと思いましたよw。
実際の「アルマ」がどういう人物だったのかは不勉強にして知りませんが、こういう奥さんがいると夫は助かりますなぁ。
ちょっと怖いけどw。



映画としても約90分。
ヒッチコックの盗み見癖やブロンド好きなんかが描かれてるから、もっと露悪趣味的な映画かと思ってましたが、存外「品」がいい。
そこらへんのバランスは「ヒッチコック」的とも言えるかもしれません。
退屈しないシャープな作りになってるんじゃないでしょうか?
僕は好きですね、こういうの。