・なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略
著者:石蔵文信
出版:幻冬舎新書
「夫源病」や「復讐うつ」などという人騒がせな病気のネーミングをしている作者の、「中年男性向け」啓蒙書。
<実は、私は2001年より男性更年期外来を開設し、これまで600名以上の男性の相談に乗ってきた。なので、家庭を持った男性の苦労や仕事のストレスなど、現代日本人男性たちの大変さや生きづらさは、重々承知している。本来は男性の味方なのだが、男性を支える妻の苦労を書いた本のほうがよく売れたために、残念ながら、「男性の敵」と見なされてしまったようだ。>
今朝方、事務所近くの喫茶店で写真をアップしたら、早々に「いいね」が。
みなさん、気にされておられるようでw。
「男性向け」なので、導入部の背景解説のパートについてはPC的観点から見るとw、如何なものかという面も。
ただここは「見えてない」男性向けの<掴み>でしょうな。
で、作者は「結婚」をこう総括します。
1 すべての結婚は間違いである。若い時の男性ホルモン・女性ホルモンの過剰分泌によって気がおかしくなって結婚に至るのである
2 結婚とは、世の中から争いごとをなくすための社会的試練である
3 妻も夫も、心は結婚前からほとんど変わっていない。結婚後、容姿が変わりホルモンが減ってくるので、かつては許せた相手も言動も許せなくなっているだけである
4 子どもを授かること(出産と育児)は、結婚の幸せ以上に試練と考える
5 一度、妻に対して「君を一生幸せにする」と言った以上、武士に二言なしとあきらめる
6 再婚しても同じ苦労をするだけなので離婚は最終手段と考える
7 どうしても離婚したいなら、それ相応の資金をつぎ込むこと
8 同じ嫌な思いをするなら、少しでも快適になるように努力する
9 家庭のマネジメントは、仕事以上のタフワークと心得る
10 新しいパートナーでは、数十年の夫婦の歴史を共有できない。良いことも悪いことも共有することで、老後がそれなりに豊かになる。妻はいわば「戦友」だと思えば、辛抱もできる
(なんか書き写してて、寂しい気分になってきたな…w)
で、分かり合えないエイリアンである「妻」と共生するための「15の戦略」が以下。
1 妻の話は「聞いている」という演技が大事
2 不要なモノは捨てる。使ったモノは片づける
3 「ありがとう」「ごめんなさい」「アイシテル」を言ってみる
4 ホストになりきる
5 「パパ」「ママ」ではなく、名前で呼び合う
6 妻の積年の恨みを一度は吐き出させる
7 冷蔵庫に賞味期限切れ食材を見つけたら、妻には告げず聞かず闇に葬る
8 アラが見えても何も言わない
9 家事は家事道。妻のやり方を守って行う
10 自分が分担した家事は「何があっても必ずやるべき仕事」と心得る
11 プライドは捨てて、手柄は妻に譲る
12 嫁姑関係では、どんな時でも必ず妻の味方につく
13 家計は妻に任せる
14 妻が働きに出るのを応援する
15 育児は基本的に妻に任せて、家事と精神面のサポートに徹する
自己採点もつけようかと思ったんですが、妻が読むかもしれないんで、「自粛」w。
本書はここまでで約半分。
残りが「定年後の家庭での過ごし方」「55歳以上の自己改革」みたいな内容で、個人的にはこっちの方が深刻だったりするんですがw、まあそれはネタばれにもなりますので。
まあ、良くも悪くも「刺激的」です。
「いいね」を押した皆さん。読んどいたほうがいいかもw。
ちなみにリビングに置いてたら、いつの間にか妻の方が先に読んでました。
恐る恐る感想を聞いたんですが、
…ノーコメント…
でした…。