鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「ふしぎなキリスト教」

・ふしぎなキリスト教
著者:橋爪大三郎、大澤真幸
出版:講談社現代新書



本書についてはアマゾンのレビューでは結構批判的なコメントがついてるらしいけど、僕自身はそれほど奇をてらった内容じゃないと思ったけどね。
少しレヴューを読んでみると、歴史的な事実誤認への批判のようだけど、何かポイントが細かすぎて・・・。
信者の批判は、まあそれはあるだろうなあ・・・w。



僕は中高をカトリックの学校ですごした。
クリスチャンにはなってないけど。キリスト教の基本的な雰囲気みたいなものがわかっているつもりだ。
なんとなく興味もあって、それに関する本も読んできたしね。



そういう立場から見ると、本書で言ってるようなことは、結構基本の基本って感じなんだよな。
もちろん入門書って位置づけなんだからそれでいいんだけど、それにしては評判になりすぎてるっていう印象もある。
まあ逆に言えばこれだけ評判になることで、「日本人はあまりキリスト教のことが分かってない」ってのを証明したってことかなw。
ここで語られているキリスト教の位置づけを、僕自身は不思議とは全く思わないんだけど、一般的にはそうなのかもしれないね。
まぁ、 変と言えば変かw。



語られてる内容は、そんなに分かりやすいことではないと思うけど、対談形式にすることで理解しやすくなってるというのは本書の特徴だろう。
グローバル社会といわれている中で、結局グローバルというのは西洋化であり、その西洋の根本にはキリスト教がある。
これは確かだと思う。
そういう意味では、このタイミングで本書が出るというのは確かに意義があるのかな。



比較宗教学っていうのは確かに面白そうではあるしね。
だから入門書としては評価できる作品だと思う。



僕自身は、もうちょっと突っ込んで欲しかったって気持ちは残りましたがw。