鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

人気作の続編…攻めてくるね〜:ドラマ評「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」

待望の続編!

いやぁ、「みくりさん」(新垣結衣じゃないw)、好きなのよ。

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原作に続編(10巻・11巻)があって、基本はそれをベースにした展開。

平匡の職場の同僚の「恋愛」エピソードがカットされてますが、これはまあ妥当かな?(個人的には結構好きなんですけど)

原作も「問題提起」のモードが強い作品ですが(連ドラパートはドラマよりも強いです)、ちゃんとそれを受けて、このスペシャルでも「考えさせる」展開になっています。

 


選択制別姓

育児休暇制度

夫婦の育児への関わり方

育児休暇への世間の見方

LGBTQのあり方

そして「男性への<呪い>」

 


いやぁ、自分の<出産><育児>時代を振り返って、頷けるやら、反省するやら、目を背けたくなるやらw。

一緒に見てた妻の視線が痛かったです…。

 


そして終盤は「新型コロナ」。

これを人気作続編で、思いっきり突っ込んでくるってところが「野木亜紀子」脚本。

驚かされます。

と同時に、そのスタンスのバランスの良さにも感心させられました。

「もし、このタイミングで<乳幼児>がいたら…」

平匡・みくりの右往左往を笑えません。

(ちょっと東日本大震災後のことを思い出しました…)

 


懐かしの「恋ダンス」を見終わって、その後のニュースでのトップが、

「首都圏の知事が<緊急事態宣言>を要請」。

いやはや、なんとも…。

 


2時間強の枠にこれだけ詰め込むってのはちょっとキツかったかも

とも思うし、

百合ちゃんと風見さんはもっと突っ込んで欲しかったなぁ

とも思うんですが、

まあ「人気作続編のスペシャル」としちゃあ、かなりレベル高いんじゃないんでしょうか?

「ムズキュン」ではなかったけどw。

(その分、「問題提起」系ドラマの色彩が強く出てます。連ドラも、そういう話だったんですけどね)

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みくりさん、やっぱ可愛いしね。

 

 

 

美男美女がお決まりの展開で・・・。まあ、クリスマスだしw:映画評「カリフォルニア・クリスマス」

この記事を読んで、観てみる気になりました。

…って、結局観たのは年末押し迫ってからですがw。

 

<Netflix映画『カリフォルニア・クリスマス』が予想外のヒット 続編製作が決定>
https://www.cinemacafe.net/article/2020/12/23/70653.html

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実際の俳優夫婦がカップルを演じてます。

知らなかったんですけど、モデルさん出身ですかね。

まあ、グッド・ルッキンw。

でも製作・脚本も奥さんがやってるんで、なかなか才人でもあられるよう。

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<頑固で働き者の牧場主を説得し、クリスマスまでに彼女の土地を買収せよと母親に命じられ、資産家の放蕩息子は働き手として彼女に近づくことに。>

 


…でも放蕩息子は彼女に惹かれるようになり、彼女の方も…。

 


ってまあ、予想通りの展開。

そして予想通りのハッピーエンドに!

 


まあ「予想通り」だし、「期待通り」なんですよね。

そっから1ミリもずれてないw。

でもまあ、「クリスマス映画」ですから。

それでいいんです。

 


「続編製作決定」?

 


う〜ん、どうかなぁ。

来年のクリスマスの気分次第かなw。

「絵」が無茶苦茶キレイです。:映画評「えんとつ町のプペル」

娘の希望で、西野亮廣製作総指揮(原作・脚本)のこの映画を観に行きました。

年末の月曜日(有休調整で休みを取りました)。

客の入りは「まあまあ」ですかね。

そりゃ「鬼滅」には敵いませんが。

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娘はかなり気に入ったようです。

僕も予想以上に「絵」が仕上がってるんで、ちょっとビックリ。

展開も早くて、退屈せずに観ることが出来ました。

芸人が片手間に作った映画…とは確かに違うでしょう。

 


<以下、ネタバレがあります。見る予定がある方は読まないでください>

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ただ個人的には肌合いが合わない映画かな〜とも思いました。

色々裏設定がありそう…ってのは分かるんですが、それにしてももう少し説明してほしい(セリフとかなくてね)ってのがあります。

 


特に「えんとつ町」の由来のところ。

これがノイズになって、最後まで気になって入りきれなかったのが、僕としては痛かったです。

 


「えんとつ町」は250年前にできてるんですが、そもそもは「腐るお金<L>」をベースにしたある種のユートピアを作る目的で設立されてるんですよね。(<L>はまあ、「マイナス金利」みたいなもんですね。<富の集積>を回避するのが目的。理論的にはありうる仕組みです)

「えんとつの煙」も、住んでる人の目を塞ぐのではなくて、<L>を快く思わない中央政府(初代の長官はそのために処刑されています)の追跡の目を逃れるために講じられた対策。

最初はそれもうまく行っていた。

しかし時が経つにつれ、それが住民の目を塞ぐものとなり、異なる意見を持つものを異端とし、外部との接触を禁じる制度へと変化してしまい…。

 


「善意から始まったことが、悪意に変じる」

…って設定ではあるんですが、

「じゃあ、この世界を開いた時、再び中央政府の圧政に潰されるリスクをどう考えるのか」

そこのところが見えなくて、なんだかモヤモヤして、終盤の展開に乗り切れなかった、というのが僕の正直な感想です。

250年経ってますからね。

「外の世界も変化してる」

…とかいう「説明」でもあれば、また違ったのかもしれませんが。

(作品的には「正解があるかどうかわからないけど、とにかくやってみよう!」「やってみてもないくせに、批判ばっかり言うな!」ってとこがあるんで、そういう「説明」そのものを避けたのかもしれません)

 


「夢をみよう」

「夢を追いかける奴を馬鹿にしちゃいけない」

 


そのことを否定するつもりはありませんし、「そうだよな〜」とも思います。

 


<2020年。たくさんの人が涙を流し、たくさんの夢や希望が消えてしまいました。

世界は黒い煙で覆われ、まるで「えんとつ町」のよう。誰も見上げることをしません。

 


(中略)「えんとつ町のプペル」は黒い煙を突き破り、星空を見つけるまでの希望の物語です。2020年に公開する意味がある作品だと思いました。もはや「えんとつ町のプペル」は一個人の物語ではありません。この作品が、コロナ禍で負けそうになりながら、それでも踏ん張っている全ての人への応援歌になると幸いです。>(西野亮廣。パンフレットより)

 


その通り。

でも同時に、「闇雲に突き進む」ってのも、今の「コロナ禍」の中では極めてリスキーだし、それが社会全体にマイナスに働いてしまうことだって考えられます。

煙を吹き払い、外の世界と繋がった結果、再び中央政府の圧政の下に置かれることとなり、自由だけではなく、圧倒的な貧富の差や階級格差に見舞われることになるかもしれません。

 


「それでも前に進むことが大切なんだ!」

 


…とまでは、僕は思えないんですよね。

だからそこに「一言」欲しかった。

歳取ったからかなぁ。

コレ、漫画化できる?:読書録「スパイ教室01」

・スパイ教室01  《花園》のリリィ

著者:竹町

出版:ファンタジア文庫

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売上、評判とも上々の新人の作品と言うことで、読んでみました。

…いやぁ、僕個人としては、ちょっと合わないかなw。

 


「ジョーカー・ゲーム」とかを意識してるとこもあるようですが、ちょっとファンタジーっぽい(超能力っぽい)設定が入ってるので、「騙し合い」の緊張感が削がれるとこあるんですよね〜。

ラノベなんで、メインの少女たちが「10代後半」ってのは目を瞑るとして、指導官の「世界最強のスパイ」が「20歳」ってのは、無理あり過ぎでしょうw。(1巻を読む限りは必然性もないし)

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作品全体の構成については、「ほう?」と思うところもありましたけどね。

読んでて、

「この文章表現はどうなんやろ?まあ、ラノベやから…」

と思ってたとこが「回収」されたってのもあります。

ちょっと「それはアンフェアちゃう?」と思わんでもないですけど。(作者はそこらへんに気は配ってます)

ただこの作品、漫画化もされてるんですよね。

これをどうやって漫画にするのか…?

う〜ん…。

 


と言うことで、読み終えて息子に渡しました。

50過ぎのおっさんより、高校生男子が読む方が的確な評価が下せるでしょうから。

「いやぁ、すげぇ面白ぇよ!」

とか言われたら、ちょっと困っちゃうけどw。

結構「ガチ」な作品なんで、流し読みには向いてませんでしたw:読書録「アフター・リベラル」

・アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

著者:吉田徹

出版:講談社現代新書(Kindle版)

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最近、結構出ている「リベラル反省の書」の一冊かと思って、通勤中に流し読みできるようにKindleで購入したんですが…。

すみません。

硬派でガチな作品でしたw。

 


まあ、大きな枠組みは今までの「リベラル反省」の分析と違うわけじゃないんですけどね。

 


所謂「中間層」が既存の政治勢力に自分たちの代弁者を見つけ出すことができなくなって、そこに登場したポピュリズム的/権威主義的なリーダーが、彼らの「代弁者」として、精力を拡大することになった。

 


この大きな構図を、「リベラル」の分析や歴史的な経緯などを踏まえつつ、過去の学術的な論説なども参照しながら、現在の国際的課題(トランプ旋風、BREXIT等のほか、歴史認識問題やテロにまで視野は及んでいます)にも言及する…という内容になっています。

どっかの政治評論家のような印象批評的あるいは政治談義的な話ではなくて、しっかり先行する研究を踏まえた内容になってると思います。

(まあ、そこら辺についていけなかったんですけどw)

 


・既存の政治勢力(保守/リベラル)は、(先進国での)経済発展・冷戦を背景に、「リベラル・コンセンサス」に偏ってしまった。冷戦後、<大きな物語>がなくなった中で、反リベラル・非リベラルのポジションにある層が(多くは中間層)が置いてきぼりにされてしまった。

・戦後の経済発展の恩恵を受けて、中間層は物的な充足感ではなく、脱物的価値に重きを持つようになっている。その結果、「リベラル」が推し進めた<個人重視>の思想とも相まって、「アイデンティティ」「自己承認」を求める人々を生み出してしまった。(この転機が「68年」ってあたりも興味深い)

この層がポピュリズム・権威主義を支持するようになっている。(彼らが自己承認を満たしてくれるから)

・「自己承認」は「事実」を必要としない。自分が信じたい「物語」を与えてくれることを求める。

「歴史修正主義」も「テロリズム(宗教原理主義)」も、自分が勝手に考える「物語」を受け入れる土壌となっている。

 


…ザク〜っとそんな感じで受け止めています。

いや、勝手にまとめてるだけなんで、作者の言ってることを把握できているかどうかは、甚だ心許ないんですが…。

 


では、どうすればいいのか?

作者はそれを乗り越えていくのも「リベラル」であると主張します。

 


<重要なのは、共同体・権力・争点とも対応する、このアイデンティティ・個人・主体という三角形の均衡と相互の緊張関係である。これまでみてきた事例でいえば、あまりにも強いアイデンティティは例えば宗教原理主義を、あまりにも強い個人の要請はナルシシズムを、あまりにも強い主体の要求は経済的不平等を、それぞれ招き寄せてしまう可能性がある。この三角形を個人と社会のレベルにおいて、意識的かつ反省的に発展、均衡させていくのが、これから「請け戻される」リベラリズムの姿となるだろう。>

 


<めざすべきは人間性の剝奪に抵抗するリベラリズムの構想だ。その担い手となる個人を社会リベラリズムによって育て、政治リベラリズムによる闘いへと誘い、開かれた個人主義リベラリズムを生むような整合的なリベラリズムも考え得る。>

 


…具体的にはどうしろって言うの?

と思わなくはないですかねw。

 


まあ、それは僕の読解力の問題だと思うのですが、それを割り引けば、「リベラル」を考える視座を与えてくれる本としては結構しっかりしてていいんじゃないかって気はします。

流石に今回の新型コロナ対策で「トランプはどうよ〜」って感じも出てますが(あまりにもファクトを軽視しすぎでしょう)、中国を中心とした東南アジア諸国の権威主義的な対応には一定の評価がされつつあるというところもあります。

 


リベラリズムがそれに対抗できる思想となり得るのか。

 


結構、重要なことだと思いますよ。

今までで一番「ラジオ番組」っぽかったかもw:村上RADIO第19回

<マイ・フェイバリットソングス&リスナーメッセージに答えます>

という副題まんまの構成w。

しかしまあ、「特集」がない分、「通常プログラム」って感じがして、それはそれでよかったかも。

どんどん「通常プログラム」化しちゃってる…ってことかもしれんけどw。

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例によって丁寧な書き起こしのHPはこちら。

 

 

 

<村上RADIO  HP>

https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

 

 

 

個人的には「ジョニー・リバース&LAブギバンド」が一番面白かったです。

こういうの、ちょっとした「箸休め」的に聞くのって、良いなぁ、と。

 


さて次は年末年越しで、その次がヴァレンタイン。

どんどん本職化するなぁ、DJ村上w。

 


面白そうだから、いいんですけどね。

 

こりゃ、確かに「スターウォーズ」の正統な続編…っぽいっす:ドラマ評「マンダロリアン<シーズン2>」

ディズニー+のオリジナル連続ドラマ「マンダロリアン」のシーズン2。

最終話を週末に視聴しました。

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「スターウォーズの正統な続編はこのシリーズ!」

って声は「シーズン1」からありましたが、「シーズン2」で尚更そんな感じになってます。

 

 

 

<以下、ネタバレを含みます。観る予定がある方は読まないでください。…まあ、いろんな記事でもうネタバレされてますけど>

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アニメシリーズに登場してた人気キャラクター「アソーカ・タノ」、本編での人気キャラ「ボバ・フェット」が中盤に登場して、

「おお!」

って感じになってたんですが、最終話には「まさか」の「ルーク」と「R2D2」。

ルークの圧倒的無双ぶりには無茶苦茶熱くなりました。

新3部作のルークには「ん〜?」ってとこもあったんですが、こちらのルークには旧3部作からのイメージが強く出ていて(造形的にもw)、すごく嬉しい気分になっちゃいました。

「これよ、これ!」

って感じ。

 


もっともジョージ・ルーカスの資質を考えると(1〜3作目とか)、「マンダロリアン」の「スターウォーズっぽさ」ってのは「ファンが見たいスターウォーズ」であって、「ルーカスが目指してたもの」とはどうかってのはあるかもしれません。

ただまあ、ルーカスはもうスターウォーズから手を引いちゃってますから。

「ファンが見たいので何が悪いねん!」

って気がせんでもないですw。

質さえ良ければね(そしてこのシリーズは十分、高いクオリティを維持しています)。

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シーズン3の製作はもう始まっているとか。

さらに「ボバ・フェット」のスピンオフも来年末にはスタート。

ちょっと「多すぎない?」って気がしなくもないのですが(アソーカ・タノのシリーズもあるし)、「ベビー・ヨーダ」の行く末は気になるからな〜。

シーズン3。

早く見せて!

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