鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「女も、不況?」

・女も、不況?
著者:酒井順子
出版:講談社文庫



「週刊現代」で連載されている酒井順子(「負け犬の遠吠え」のね)のエッセイ集。
妻が好きなんだよね、この作者。
林真理子も妻のお気に入りなんだけど、あっちは僕はチョット苦手。
それに比べると年代の近い(僕の一つ下かな?)酒井氏のエッセイは結構楽しめる印象がある。


とは言っても、何でもかんでも「そうそう!」って感じでもないね。
勿論男女差ってのはあるだろうけど、それ以上に、同じ年代でも感じ方や考え方にバラツキが出て来てるってことかもしれない。
考えてみれば「当たり前」のことなんだけど、作者自身のスタンスに「そうそう!」を求めるところもあって、そこが一番の違和感になってるかも。
こう言うエッセイのポイントは「共感」だろうから、ナカナカ難しいけどねぇ。


まあでも全体的には軽く読めて、楽しめて、それでいてちょっとピリって感じの持ち味は、この手のエッセイとしては上質だと思う。
自分だけなら買わないけど、妻が買うならご相伴に預かってもイイかな?
ま、僕にとってはそう言うポジションの作者・作品と言うことで。