鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

娘「感動とかはしなかったけど、<圧>がモノ凄かった」:読書録「推し、燃ゆ」

・推し、燃ゆ

著者:宇佐美りん

出版:河出書房新社

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この題名のインパクトで、

「読んでみるかな〜、どうしようかな〜」

と悩んでたんですが、娘が「読みたい」と言ったので、購入。(結局、妻も息子も「読みたい」と言ってます)

 

 

で、冒頭に記したのが、娘の感想です。

読み終えて、僕も「なるほど、そんな感じ」。

 

読み始めの頃は、

「なんかシチュエーションも分かりにくいし、改行も少なくて、読みづらいな」

って印象だったんですが、読み進めるうちにそういうのも気にならなくなって、作品のノリに引っ張られて、一気に読んでしまいました。

この調子で何百ページもやられたらキツいですが、120ページくらいですからね。

ちょうどいい感じです。

 

 

作品としてはどうでしょう。

このスタイルを読む作品?

テーマとか、あまり気にしなくていいのかも。

 

「推し」を解釈することが、生きづらい「自分」を解釈することに繋がり、「推し」を失うことで自分自身を「解釈」することに向き合う

 

…みたいな「らしい」ことが言えるかもしれませんが、あんまり意味もないような気もします。

主人公の語り/解釈を浴びながら読み、その<圧>を感じる。

それでいいんじゃないか、と。

 

 

個人的にはラストの「洗濯物のオチ」はどうだろって気もしなくもないんですけど、それもどうこう言うこっちゃないかな。

確かに<今>を時代背景として登場した物語だと思います。

 

 

10年経ったら、こう言うのって、どうなってんのかな〜。

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