・花だより みをつくし料理帖特別編
著者:高田郁
出版:ハルキ文庫
完結した「みをつくし」シリーズの特別編。
種市、数馬、野江、澪、四人を中心にした短編四編をまとめた一作になっています。
コメディタッチの種市編
ヒロインの想い人であった数馬のちょっと変わった妻の話
野江の「奈落の底の底」を見た過去の話
澪夫婦の大阪での苦労話
どれも読み応えがありました。
個人的には数馬の奥さんの話が面白かったですね。
あとがきによれば、このシリーズの続編は考えてないとのこと。
基本的に主人公を苦難にあわせ、そこからどう立ち直って行くかを描く作者ですから、もうこれ以上登場人物たちを苦しい目に合わせなくても…ってことでしょうw。
良いんじゃないですか。
澪の大阪での店は「四ツ橋」近辺にあったことになります。
いつか、そんなことを考えながらブラついてみますかね。
あんな美味しそうな店は、流石にないでしょうがw。