鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ようやく読めましたw:読書録「サーチ・インサイド・ユアセルフ」

・Search Inside Yourself 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
著者:チャディー・メン・タン 訳:柴田裕之
出版:英治出版


1年ほど前、「マインドフルネス」にちょっと興味を覚えて何冊か読んだんですが、その際にもっともベースになってる作品がコレでした。
「サーチ!」という邦題で出版されてたんですが、当時は絶版状態。中古で手に入れるにも、ちょっと高い感じもあったので、購入は断念しました。
本書はその待望の復刊です!
…って、すっかり忘れてましたがねw。


でも読んでみると、これがなかなか面白い。
1年ほど前に何冊か読んだのよりも、本書で紹介されている「実践方法」は「簡単」。
でも作品としては、一歩踏み込んでる感じがします。
なにせ、「世界平和」を目的としてるんですからw。


というか、志向が「個人」じゃなくて、周りの人間やチーム、社会にまで届いてるんですよ。その果てに「世界平和」がある。
それは壮大な目的ではあるけど、「夢物語」ではない。
そのスタンスが本書を興味深くも、刺激的なものとしています。
それをユーモアとともに語られるってあたりもw。


だから「個人」としての「マインドフルネス」の実践は実にハードルが低い。
基本は「2分間の瞑想」。
やり方も「呼吸」に意識を集中するという単純なもので、それ以上の「何か」がある訳じゃありません。
で、そこから少しづつエリアを広げていって、自分以外の人間との関係性にまで踏み込んでいって、その先に「世界平和」。
ふむふむ。


まあそういう点で他の作品よりは宗教に近いスタンスがあるかな?
まあでも、「仏教」をベースにした「瞑想」を一般化しようとしてるんだから、それも当然かな?
ただその「仏教」は「チベット仏教」色が強いんで(ダライ・ラマが頻繁に登場しますw)、「科学」や「社会」にも積極的に接近します。
だから新興宗教的な「宗教色」とはだいぶ違いますけどね。


「仕事で成功する」
ってのは「売り」だし、そういうところから社会にアピールしていこうって戦略もわかります。
でもシンプルに僕は「自分」のコントロールから、他者との良き関係性の構築を目指すアプローチが気に入りました。
「幸せ」ってのは、やっぱそういうところにあるもんでしょう。その先が「世界平和」なら、なお良し。


というわけで、とりあえず「2分間の瞑想」を毎日スタートしております。
「世界平和」への第一歩としてねw。