鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ちょっと「薄い」かなぁ?:映画評「メアリと魔女の花」

アリエッティ」と「マーニー」の米林監督が、ジブリ独立後(と言うか製作部解散後)に新しい事務所を立ち上げて製作した作品。
子供たちが前二作が好きだったので家族で観に行きました。



「メアリと魔法の花」


公開からしばらく経ってますが、茨木イオンの映画館は(小さい箱ながら)ホボ満席。夏休みとは言え、大したものです。(金沢だとどうかは分かりませんがw)
こんな感じで映画を観るのは久し振りなので、なんとなく期待感が上がって…


…観終わって、なんか微妙な感じw。
いや、面白くなかったわけじゃないんですよ。
それなりに「見せ場」もあったと思いますし、アニメ的な表現としては「ほう」と感心させられるところもあります。
なんだけど、観終わって、…「なんか、薄い」?


岡田斗司夫のメルマガで、本作について「登場人物が少ない」と言う指摘を読みましたが、確かにそれは言えます。
「米林監督は人間に興味ない」
ってのには判断できかねますが、にも関わらず人物の深堀が「浅い」印象はありました。
マダムやドクターに如実なんですが、ほかにも例えば魔法学校の「学生」。
彼らはどこに行ったんでしょう?
「変身」させられた。
あれは「影」でしかなかった。
etc、etc
そこら辺を踏み込むだけでも、作品世界は深まると思うんですが…


これが「宮崎駿」だったら。
は言っちゃいけないんでしょうな。
でもオマージュ的なイメージが散りばめられてるんで、つい言っちゃいたくなるんですよねぇ。これは仕方がないことではありますが、米林監督にとっては「マイナス・ポイント」だったと思いますよ。(クレジットの「感謝 高畑勲宮崎駿鈴木敏文」も余計でしょう)


作品に対して誠実な監督なのは間違いないでしょう。
入りを見ても、次回作はあるでしょうね。
色々言いたくはなっちゃいましたが、次が出たらヤッパリ「観たい」とは思います。
ま、「宮崎駿の次回作」ほどじゃないにせよ…w。