鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

<「天気の子」付記>エンタメと作家性

「天気の子」と前後して、「トイストーリー4」「アラジン」と、ディズニーの大作を観て、改めて「エンタメって…」って考えさせられてます。

 

もちろん3作とも素晴らしい作品なんですけどね。

 

ただ「トイストーリー4」「アラジン」に比べて、「天気の子」は監督(新海誠)の<作家性>が強く出てるなぁと。

それが悪いわけでもないし、それが楽しみなところでもあるんですが、日本のアニメって、宮崎駿も、細田守も、庵野秀明も、こういう線ですよね。

そしてハリウッドの方は、<作家性>は否定しないけど(監督のチョイスなんかには、むしろ強く出てる気もします)、「エンタメ」として<普遍性>を重視する。言い換えれば、「作家の独りよがりを許さない」。

 

どっちがいい悪いじゃなくて、広く影響力を持って、マーケットを押さえるには、ハリウッドスタイルの方が望ましいし、ある意味、「強さ」を持ってくるんだろうな、と。

 

「吉本興業」の話なんか、芸人の「笑い」の追求を幅広く拾っていくには適した仕組みになってたと思う一方で、それじゃあどこまで行っても「サブカル」の延長なんだよな〜と感じたりもしています。

 

日本のエンタメが「閉じたところ」で極めていく方向になるのか、人間の普遍性を念頭において、<文化>としてグローバルに開かれた方向を目指すのか。

 

なんか、そんなことを考えたりしてます。

 

どっちが面白いの?

って言われても、答えはないんだけどw。

 

(ここら辺の差みたいなもんは、「ブレードランナー2022」を作った渡辺監督が「ブレードランナー証言録」で触れてました)