・槐
著者:月村了衛
出版:光文社文庫
- 作者: 月村了衛
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/06/13
- メディア: 文庫
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「なめて〜た〜」パターンはこの作者のお得意とするところ。
「学生が囚われる」「女子教師が実は…」ってのは、同じ作者の「ガンルージュ」とも重なりますが(http://d.hatena.ne.jp/aso4045/20160312/1457751915)、あちらは若干コメディトーンもあったのに対して、こちらは徹頭徹尾ハードボイルド・タッチ。
事件の凄惨さも上ですが、ヒロイン(槐)のキャラも、本作の方が上でしょうね。
あと「過去の『事件』でのトラウマを、今の『選択』で乗り越える」ってのも、この作者のパターンにはありますが、これにハマるのが「教頭先生」。
これまたグッと来ましたよ。
ここで来るってのは分かってるのにw。
ここ最近の作品では、作者は「ワンパターン」からの脱却を試みてるような気もするんですが、個人的にはパターンを追求してもらっても全然いいんですけどねぇ。
ナカナカそれじゃ「商売」にならないのかなぁ…。