鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

どんどん面白い方向に…:読書録「スーパーヒューマン誕生!」

・スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える
著者:稲見昌彦
出版:NHK出版新書(Kindle版)

スーパーヒューマン誕生!  人間はSFを超える (NHK出版新書)

スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える (NHK出版新書)


成毛眞氏の「AI時代の人生戦略」で紹介されてた本。
攻殻機動隊」に出てきたような「光学迷彩」技術を発表したことのある作者が、バーチャルリアリティ等の人間拡張工学の現状と可能性について書いている作品です。
副題の通り、具体的な「SF」作品(小説、漫画、映画、TV)を数多く取り上げて、発想の元ネタや、その技術の具体的な実現イメージを分かりやすく解説してくれます。
「読み物」としても面白いんですが、結構取り上げられている技術のスパンは広くて、人間の身体感覚を機械やデジタル技術の助けを借りながら拡張していく人間拡張工学の見取り図にもなってると思います。


個人的にはこういうの「面白いなぁ」と思うし、こういう方向に社会が発展していくのは単純にワクワクします。
IT技術の進歩」を論じると、「失業(労働力代替)」やら「プライバシー侵害」やら、果ては「スカイネット」に至るまで、アレヤコレヤのネガティブイメージが出てくるんですが、こういう物理的で具体的な技術の実現性を見ると、プラス面の方が多いんじゃないかなぁって思えるんじゃないでしょうか?
単に「個人的好み」の問題かもしれませんがw。


まあでも「光学迷彩」の動画なんかを見ると、実際には「攻殻機動隊」にはマダマダなんですけどねw。
https://youtu.be/CflMr6y-UeU