ようやくの続編：読書録「アンと青春」

・アンと青春
著者：坂本司
出版：光文社（iBook版）

アンと青春

前作は結構評判になったし、アンソロジーなんかも出てたんで、
「すぐに続編が出るだろうな」
と思ってたんですが、存外かかりましたね。
と、言うことで、文庫化を待てずに、単行本価格で購入してしまいました（電子書籍なので）。
待望の…でもその価値はありましたよ。

前作のラストあたりで、「ちょっとシリアス路線に入っちゃうかも…」という危惧は感じてたんですが、それはアタリ。
こういう路線だと確かに矢継ぎ早には続きは書けませんな。
ただその「具合」は程よくて、最近の「宮部みゆき」ほど深刻なノリではありませんw。
これくらいなら個人的には「OK」。
北村薫の初期の「円紫さん」シリーズくらい…って言ったら、褒めすぎ？

ラストは何やら「恋バナ」風展開。（ちょっと凝りすぎではありましたが）
最近、そういうのにあんまり興味が持てないんですがw、これは「続編がある証拠」ということでWelcome。
できれば、今回ほど待たせずに出版して欲しいものです。

ちなみに本作では「金沢」の和菓子が重要な意味を持って来ます。
しかしその「五色和菓子」。
…知りませんでした。
今度、買ってみようかな。