鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ウエスタン風武侠映画?:映画評「群盗」

年末恒例のウイークエンドシャッフル映画ランキングのPodcastで、対象外(番組で取り上げれなかった)だったけど非常に評価が高かった韓国映画。
まあ大分アルコールが入ってからの「評」だったから割り引く必要はあるかな、とも思ってましたけどねw。



「群盗」


結論から言えば「面白かった」。
「『七人の侍』とか観たときの欧米の人の驚きってこんな感じだったんかなぁ」
などと余計なことまで考えてしまいました。
「なんで、こういうのが日本映画で作れないんだ」
ってのは、今更言っちゃいかんのでしょうね。だいぶ「上向いてる」気もしますし。


本作の「見所」はやはり悪役をやる「カン・ドンウォン」でしょう。「十三人の刺客」の稲垣吾郎を思い出しました。


ただし「稲垣吾郎」になくて、「カン・ドンウォン」にあったのは「殺陣」。
この美しい殺陣が、本作の見どころでもあります。まあCGやらスローモーションやら、ワイヤーアクションが多用されてるんですが、それでも大したものです。
見てて気持ちよくなるくらいですからね。


個人的にちょっと残念だったのは、「徹底的な悪人」にしきらず、存在への哀感を残したあたりでしょうか。
それすらも超越した「悪」を見てみたかったような…。
もっともそうなると、あの秀逸なラストも変わっちゃうしなぁ…ってのもありますから、作品の「疵」ではなくて、あくまでも個人的な好みの問題ではありますがw。


ま、マカロニウエスタン風で、見終わったあとスッキリしたいなら、最適な一作です。
しかし史実との関連はあるんですかね?