・ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか
著者:ランドール・マンロー 訳:吉田三知世
出版:早川書房(Kindle版)
- 作者: ランドール・マンロー,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もともとはブログだったものをまとめた作品のようですが、
「寄せられた質問(基本的には「下らない」か「突拍子もない」w)に『科学的に』答えたらどうなるか?」
という作品。
日本だと「空想科学読本」になりますね、こういうの。
もっとも本作には「怪獣」も「ヒーロー」も出てきませんがw。(だからって「真面目」っちゅうわけでもない)
まあ「ユーモア本」ですよ。本質的には。
書いてある「答え」の50%以上(時には90%)、僕には理解できません。いやぁ、この手の科学的知識ってのは苦手なもんで。(数式が出てきた日には...)
それでいて、ニヤニヤしながら読める、ってのが本書。
「棒人間」の漫画も楽しいですし。
副題の「野球のボールを光速で投げたらどうなるか」の答えは、
<バッターは『死球』を受けたと判断され、1塁にすすむことができるはずだ。>
もっともその時点で、
<球場の1.5キロ以内にあるものはすべて潰え去り、周辺の市街地全体が猛火に包まれる。球場のダイヤモンドだった場所はいまや、かつてバックネットがあったところより数十メートルから100メートルほど外の地点を中心とする巨大なクレーターとなっている>んですけどね。
それでもこの答えの被害は少ない方。
実に何回も本書の中で地球は「破滅」したり「人類」が滅亡しています。
そのことには作者自身、心を痛めていたらしくw、本書の最後は以下のように締めくくられています。
<マグニチュード・マイナス15
空気中を漂っている小さなほこりがテーブルの上に乗って静止する。
(中略)
たまには世界が崩壊しないのもいいものだ。>
*僕は本書をKindleで読みましたが、本書の魅力の半分くらいは「漫画」にあります。
iPadなら文句なく楽しめますが、iPhoneだと(6Plusでも)ちと厳しいです。
ご注意を。