・AIの衝撃 人工知能は人類の敵か
著者:小林雅一
出版:講談社現代新書(Kindle版)
- 作者: 小林雅一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: Kindle版
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人工知能(AI)のコトは何となく気になってて、時々評判になってる作品を読んでるんですが、最新情報として、本作は手頃かつ興味深い内容でした。
現状を網羅してる作品と言っても良いんじゃないですかね。
今までの知識だと、人間的な包括的なAIよりも、その一部の機能を活用するような使い方の方が実際的なのかなぁと感じてましたが、脳科学の最新知見が組み込まれることで、「人間」への接近を目指すようなAIも現実化のラインに乗ってきてるんですね。なんか、技術の急速な進展ぶりに、チョット驚かされもします。
「her」の世界もあながち…w。
「IoT」がリアル世界から情報を収集し、その「ビッグデータ」をAIに分析させるとともに、自ら学習させることで(ディープラーニング)「AI」そのものの進化も促して行く。
この「IoT」/「ビッグデータ」/「AI」の関係を整理してくれたのが、本書の一番読みどころかもしれません。
「ロボット」も「インダストリー4.0」も、この構図の上にあるんですな。その縮図としての「将棋ソフト」の話なんかも分かりやすかったです。
まあ人類を凌駕するような「AI」(強いAI)が本当に出て来るのか、正直僕は懐疑的です。
ビッグデータを活用したディープラーニングで「AI」がどこまで実際的判断を下せるかも、「うーん」って感じ。どうしても「データ」の取得の客観性に「?」があるもので。
その一方で、「IoT」の進展によって、データ量が飛躍的に増え、「量」で「質」の懸念が払拭される、その可能性も否定できません。
ま、色々試行錯誤はあるんでしょうがね。そういう意味じゃ「時間軸」だけの問題かもしれません。
プライバシーを中心に、数多くの課題や、懸念があるのは間違いないでしょう。
僕も「ちょっと気持ち悪いなぁ」と思わなくもないトコがあります。
それでもやっぱり僕個人としては「AI」や「IoT」が拓く未来が見てみたいですね。
だって、そっちの方が面白そうだからw。
その時、「僕」の居場所は?
それはその時考えますw。
先ずは「未来」を感じるポジションを忘れないようにしたい。
最近、特にそう思うようになってるんですよねぇ。
コレも歳のセイかしらん?w