鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「女子会2.0」

・女子会2.0
著者:千田有紀、石崎裕子、水無田気流、西森路代、白河桃子、古市憲寿
出版:NHK出版(Kindle版)



妻にオススメされた作品。
「VERY」に、執筆者の一人(西森路代氏)の対談(相手はジェーン・スー)が載っていて、それで興味を持ったようです。
ま、この対談自体は「VERY」のスタンスに対して客観的に距離を置いていて、こういうのを載せる「VERY」という雑誌の面白さ/特異さってのは本書でも指摘されています。
・・・なんだけど、それを僕に読ませて、どうしようと(笑)。



「女子会」となってますが、内容は「グダグダ、良くわからないことを、女子だけでキャッキャと際限なく話している」という「女子会」のイメージ(個人的かつ偏見?w)とは違って、結構ピッチリ、テーマを定めて、それについて真面目に/論理的に論じています。(作品としては「対談」と「論考」パートに分かれるんですが、どっちも基本は「真面目」です)
一番、「こいつはどう?」って緩いキャラが、一人だけ混じっている男性である古市氏という有様w。



基本的には「女性の生き辛さ」がテーマですかね。
もちろん、僕自身は実感は出来ないんですが、会社の人事なんかを考えてみると、「確かになぁ」と思うところも少なくなく・・・。
「社会」の問題もあるんですが、「制度」の課題も勿論あり、加えて「文化」や「思想」も強く影響しているあたりも、事態を複雑にしています。
「女性の敵は女性」って側面もありますしねぇ。(あまり強調しすぎるのは、コレはコレで問題でしょうが)



ただこういう形でテーマを定め、一つずつ現状を明らかにするということで見えてくるものはあると思います。
とにかくこういうことは「考え」続け、「問い」続け、「取り組み」続けないと変わらないでしょう。
僕が社会人になって四半世紀(?)を振り返ってみると、確かに「変わった」ものもあるってのも実感ですしね。



コレから25年が経って、僕の娘が社会人になったときは、どんな「女子会」が繰り広げられるんでしょうねぇ。