鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「読書の技法」

・読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
著者:佐藤優
出版:東洋経済新報社(Kindle版)



Kindleストアで購入した一冊目の作品。
電子書籍化したのはココが最初じゃないかな?
以前からちょっと気になってたんで買ってみたんだけど、内容的に
「紙の書籍を使い切る」
って感じだったのは皮肉?w
まあ作者自身は電子書籍に対して否定的じゃないんだけどね。



「熟読」を核として、そこで習得した基礎知識・専門知識をメジャーとして、「速読」「超速読」で作品の峻別、知識の習得をし、現実に対応しうる体系的思考を行う。
「熟読」では鉛筆やポストイット等でポイントをマークし、それをノートに書写・整理することで論旨をシッカリと習得する。
基礎知識の習得のために「熟読」する作品としては高校の教科書・学習参考書が最適。
云々。



確かにね。
とは思うものの、そんな読み方をしたのは何時のことやら。
自分の基礎知識の習得レベルの危うさを再認識させられました。



まあ作者自身の区分でも、本書が「熟読」に値するポジションに入らないだろう。
でも実用書としては、具体的で実例も多く、読み応えのある作品だと思うよ。
分かりやすいしね。
ただし、実行するには一定のハードルがあるような気もしますが。電子書籍だと、また別のノウハウも必要になりそうだしw。



(本書の中で「国語」について「論理的思考力を鍛えるためのもの」と言う下りがある。
コレは全くの同感。
ここんところもう少し踏み込みたいので、紹介されてる参考書を入手しようかと思ってるくらいw)



Kindle版(iPhoneのKindleアプリを利用)はそれほど気にはならなかったかな?
図版や写真が小さく表示されるのをピンチアウトしながら読むんは面倒だったけど、ここら辺はKindleというより、電子化するときの工夫の問題だろう。
フォントを変えれるので、iPhoneでもそれほど読むのに苦労しなかったし、本書なんかはそうやって「隙間時間」で読むのに相応しい作品だと思う。
ただシッカリ読み込む本や、マンガなんかは、ちょっとこのサイズじゃキツいね。
そこら辺はPaperwhiteが来てから確認してみましょう。