鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「日本人の9割に英語はいらない」

・日本人の9割に英語はいらない 英語業界のカモになるな
著者:成毛眞
出版:祥伝社



ま、完全に自分に対するエクスキューズで購入した作品。
「カモ」になるほどやってないけどねーw。



元マイクロソフト日本法人社長だから、作者自身は「英語使い」だ。
その彼をして「いらない」と言わせる理由の一つは、「費用対効果の悪さ」。



「9割」と言う数字には作者なりの裏付けがあるんだけど、それだけ使う局面が限られるにも関わらず、英語教育に費やされる時間は膨大だ。
教育方法の問題もあるにせよ、必要性に迫られない中で、時間と費用をつぎ込むのは如何なものか、と作者は問いかける。
当然、楽天やユニクロの英語公用化にも否定的。
「必要なら現場で覚えられるし、必要ないなら無駄」
と言うスタンスは実に合理的だろう。



「通訳を使えばいい」


イヤぁ、拍手!w



「英語ってのはコミュニケーションのツールでしかなくて、出来たからって頭がいいって訳じゃない」


頼もしいなぁ。


じゃあ、何もしなくてイイかと言うと、そうじゃない。
「本を読め」と。
「読書によって教養を高めろ」
と言うのが作者の主張だ。


要は「英語が話せるかどうか」が肝心なんじゃないと作者は言ってる訳だ。
「語るべきものが自分の中にシッカリと醸成されているか」、と。
ハードルはこっちの方が高いヤン!w


例によって本書では作者がオススメする本が紹介されている。
12冊中、僕が読んだことがあるのは、1冊。
教養とは程遠い読書生活ちゅうことですな。
慌てて何冊か買っちゃいましたw。


正直、僕自身は「英語は勉強した方がいい」とは思っている。
でも確かに優先順位を間違えちゃいかんだろう。
ビジネスで英語を使いたいなら、まず「仕事」を覚えるべきだし、グローバルな人材を目指すなら、グローバルな評価に耐え得る「教養」も必須だろう。
作者が言ってるのも、要はそう言うことなんじゃないかね。
(もっとシビアだけど)


英語の勉強をする合間に、一読をオススメします。