・新・生き方術 俯瞰力 続・断謝離
著者:やましたひでこ
出版:マガジンハウス
最近ちょっと流行ってる風がある「断謝離」の作者による最新作。
東日本大震災後の出版で、それを踏まえ、「断謝離」を通して身につく力として「俯瞰力」について語っている。
・・・とは言っても、何か内容的には「断謝離」で語られてたことと結構重なるんじゃないかとも思うんだけどね。
そう考えると、Amazonのレビューで「こんなにバンバン類した本を出版してたら、将来にはこれらの本が『断謝離』の対象になっちゃう」みたいなことを言われてたのは、当たってるかもw。
まあでも個人的には悪い本じゃないとも思ってはいる。
「自己啓発本」とおんなじで、こういうのも、読んだときは「その気」になるんだけど、時間が経つと「元の木阿弥」ってのは良くある話。
それを回避するために、定期的に新しい作品を読んでみるっていうのは、それはそれで意味があるんだよね。
「断謝離」自体はかなり「出来上がっている」手法だと思うんだけど、
それを経てどういう人生を歩んでいくのか。
そんな視点で書かれた本書は、「ある程度の時間が経って読む」というのに相応しい。
僕自身、あらためて書斎(納戸)の整理しなきゃ、と思ったからねw。
<俯瞰力
断謝離で身につく「力」。「私」を軸にして空間(全体性)を的確に捉え、深い洞察・高い視線・広い視野へと移行しいていくことができる力。人生を、意図的に、自在に、果敢に生きていくために必要な力。断謝離での物理的トレーニングにより起きる次元のシフト。>
もっとも、なかなかこの境地までは達せられないかなぁ。
東日本大震災が日本人の生き方に対して何らかのインパクトを与えたことは間違いないと思う。
その中で「断謝離」という考え方はある種の「力」を持ちえるポジションにあるかもしれない。
ちょっと精神修養みたいなところに入っちゃうのはどうかと思わなくはないけどw、震災後読んでみると、存外そこに共感しちゃうところもあって・・・。
「流行りモン」って言われりゃ、そうなのかもしれないけどなぁ。