鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「なぜか、『仕事がうまくいく人』の習慣4.0」

・「なぜか、『仕事がうまくいく人』の習慣4.0」
著者:ケリー・グリーソン 訳:楡井浩一
出版:PHP研究所

僕自身は読んでないんだけど、この本の元々の版は結構評判のいい仕事管理術の本らしい。
その手の本は結構最近読んでるから、そろそろ止めようかなーと思ってたところなんだけど、「最近のIT技術の進展を踏まえ、大幅に加筆・訂正した」ってところが引っ掛かって購入してしまいました。
懲りないね、我ながらw。


「加筆・訂正」だから、若干ITの活用について触れてるくらいかなとも思ってたんだけど、そこは杞憂。
と言うか、かなりITの活用に積極的です、この作者は。
さすがにクラウドやスマートフォンへの言及は限定的だけど、これは「興味がない」と言うよりは、執筆された時点ではまだ十分に普及してなかったためだろう。
「ノマド仕事術」にも通じるような話も結構スペースを割いて書いてるから、今だったら間違いなくクラウド・スマートフォンの活用を組み込んでたと思う。
読んでても、加筆されたであろうココら辺の部分はかなり面白かったよ。


「仕事術」としては、主眼となるのは「すぐやる」ってこと。
「すぐやる」ためにはどうするべきか、「すぐやれない」案件をどのように管理し、進捗させていくべきか。
そういったことが論じられている。
(どちらがどちらに影響を与えたのかはわかんないけど)「GTD」に重なる手法も多く、逆に言えば「王道はこういうやり方なんだな」ってのが実感できた。


本書に比べると「GTD」は「ToDoを洗い出す」ってところに重点が置かれている。本書でもそこは重要ポイントなんだけど、力点の置き方が大分違うね。
逆にGTDに比べると本書は「仕事をする」という全体像の中での「仕事術」のあり方が論じられている感があって、全体像は本書の方がスッキリしてるかもしれないな。
個人的には「GTD」の方が好きなんだけど、尖がってない分、本書を好む人も多いかも。
でもやってみれば、行きつく先は同じって気がするけどねw。
「すぐやる」
これです。


僕自身は「GTD」を読んでた分、本書の主張の大筋の部分は「ダブリ」感が強くて、「うーん」って印象が強い。
でも最初に入るなら、コッチを先に読むほうが、全体概念が頭に入っていいのかもしれない。
その上で「GTD」に取り組めば、かなりのレベルの「仕事術」を身につけることができるんじゃないか、と。


ま、いずれにしても「実行し、習慣化する」ってところが一番ハードルなんだけどさw。