鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ドラゴの決着:映画評「クリード2 炎の宿敵」

アポロを殺したドラゴをロッキーが倒し、そのドラゴの息子が、ロッキーの後を継ぐクリードと戦う…

 

…という構図だけ聞くと、「因果は巡る」なんだけど、なんか同じパターンの続編って感じも…

 

だったんですが(結局無理をして公開を観なかったのも、ちょっとそんな気分も)。

…全然違った。

 

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「クリード2 炎の宿敵」


一度、心が折れたクリードが再び立ち上がり…

ってのは、まあロッキー・シリーズの流れから「当たり前」。

本作の見所は「ドラゴ親子」。

とくに父親であるイワン・ドラゴにあります。

ロッキーに敗れたイワン。

その息子であるヴィクターが父と抱えた怨念、そして母への想い。


それ故にこそ「あのテーマ」はクリードだけでなく…


ドラゴの「最後の決断」。

いや、泣けた。

まさか、そう来るとは…。


作品としてのシャープさは1作目には劣ると思います。

それでもこの「ドラゴ親子の物語」において、本作は1作目に続くシリーズ2作目の意義を果たしている。

「敗れた者の物語」ってのはロッキー・シリーズの根幹にあるモノですが、こういうアプローチはちょっとなかったですからね。


それにしても「ブリジット・ニールセン」。

もうちょい扱いを良くすることも出来たと思うんですが…。

まあ、それこそ昔、スタローンとも色々あったようですからねw。

その意趣返し?

いやいや、まさか…w。

 

PS ロッキーの息子との確執については、「まさかの傑作ロッキー ザ・ファイナル」で一応の方はついてたはずですが、「クリード」では何やら「なかったこと」にw。

そういう意味で、本作での「和解」は「デジャブ」ではありますが、まあ良しとしましょう。サラッとした演出が結構気に入ったしw。