鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖2」

・ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常
著者:三上延
出版:メディアワークス文庫



< 物語はようやく本編というところです。>(あとがき P.261)


連作短編集として完成度の高かった前作。
その評判でシリーズ化が決まったんだろうね。
と言うわけで、本作は「連作」としては閉じた構成になってません。
個々の短編は完結しながらも、シリーズとしての「謎」は提示されながら明かされてない状況。
まあシリーズものとしてはいい具合だと思けどね。


その「謎」が、「血縁」と「特殊能力」に起因するあたり、何やら作者のファンタジー志向が窺えるような気がするのは考えすぎ?
作品の雰囲気的にはあんまり対立的な構図を持ち込まない方がイイとは思うんだけど、まあそんな風にはならないかなw。


楽しめる作品だから、シリーズ化は歓迎。
でも冗長にはなり過ぎないように…ってのも願い。
全15巻とかになったら、追いきれんもんネw。