鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「愛媛県高校生徒会連合」…かぁ:読書録「鴻上尚史のもっとほがらか人生相談」

・鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

著者:鴻上尚史

出版:朝日新聞出版

f:id:aso4045:20200516135404j:image

 


鴻上さんのこの連載は時々ネットで回って来ることがあって、「丁寧に良い回答するなぁ」と感心してたんですが、今回は帯のブレイディみかこさんの推薦文に惹かれて妻が購入。

1冊目はスルーしてるんですが、まあ特にそれで不都合はないですw。

 


読み終えて思ったのは、やっぱり、

「丁寧に良い回答するなぁ」

その基本は「相手の話をちゃんと聞いて、相手の立場や考え方をまずは尊重する」

てとこでしょうね。

僕だったら、子供にひどいことをした親の自己弁護的な相談なんか、

「知るか!」

なんですがw、鴻上さんははねつけたりせず、質問者の気持ちや立場を推し量りつつ、丁寧に状況を分析します。

その上で、質問者を批判するのではなく、それでも決して擁護することもなく、「これから」のあり方について示唆をしてくれます。

「真似できんなぁ」

と言うのが正直な感想ですわ。

 


<自分の頭でちゃんと考えて欲しい。それだけを思っています。考え抜いた結果、僕のアドバイスを無視することになっても、意味があると思うのです。>

 


多分、鴻上さんの「回答」の中身よりも、この「スタンス」こそが本書の読みどころであり、学ぶべきところであろうか、と。

一般的にこう言うのは「男性」(もちろん僕も)にハードル高いですけどね。

すぐに「正解」探しちゃうからw。

 


本書の中で鴻上さんは新居浜での高校生時代(新居浜西の出身)、校則の変更を求めて生徒会長になり、その実現のために県内高校の生徒会の連帯組織「愛媛県生徒会連合」の立ち上げを画策したことを書かれています。

いやぁ、不勉強ながら知りませんでした。

1年弱で権力側(学校・教師)に潰されてしまったようですが、もし上手く行ってたらどうなってたでしょうね?

もしかしたら僕らもその「連合」に参画してたかも…w。

ま、あんまり「校則」に理不尽な思いをしたことはないですけどね、僕自身は。