鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

これまた帯に釣られて:読書録「ボクたちはみんな大人になれなかった」

・ボクたちはみんな大人になれなかった
著者:燃え殻
出版:新潮社

ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった


糸井重里大根仁堀江貴文会田誠樋口毅宏


ってな名前が帯で踊ってて、つい…。
いや、面白かったんで、イイんですけどねw。
(妻は、「最近のこういう長い題名の小説って、『なんだかなぁ』って感じなんだよね」と言ってました。そういや、作者の名前も…w)


<最愛のブスに”友達リクエストが送信されました”>
が、第1章なんで、
SNSから『焼け木杭』の不倫もの…?」
とか思いながら読み進めたんです、そーゆーのではなく。
SNSをキッカケに青春時代が思い出され、今との距離感に甘くも苦いセンチメンタルな気分を醸し出す…
、ってまあ、「ありがち」と言えば「ありがち」かもw。


思い出される時代は90年代半ば。
バブル崩壊後ですが、主人公が過ごすテレビ業界周りにはまだバブルの余韻が残ってて…と言う感じです。
前半の「青春ノリ」のところは、正直言うと乗り切れなかったんですが、後半の業界周りの「地獄めぐり」のところはかなり面白く読めました。(<あなた>にはやられましたよ。マジで)
僕は88年に社会人になってるんで、同じ時代を過ごしたはずなんですが、こんな「青春」はなかったなぁ。
あったら困るけどw。


「オススメ」かどうかは、ちょっと分かりません。
楽しめる人は楽しめるし、「ケッ」って人は、「ケッ」でしょうね。
僕の感想は、
「悪くないですよ」。


う〜ん、「大人」?w