鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

エッセイでしたw:読書録「これが『買い』だ」

・これが「買い」だ 私のキュレーション術
著者:成毛眞
出版:新潮社(Kindle版)

これが「買い」だ:私のキュレーション術

これが「買い」だ:私のキュレーション術


元マイクロソフト日本法人社長で、書評サイトHONZを主宰している作者の新刊。ネットでいろんなことを「あーだこーだ」言ってて、賛成できることも、同意できないこともあるけど、筋は通ってるなぁと思ってたんで、購入してみました。


もっとも題名から「オススメ本」だと思ってたんですけどねw。
「面白い本」に続いて、それ以外のアレヤコレヤ(例えばデバイスとか、音楽とか)を個人的趣味からピックアップしてオススメしている本かと。
だって「キュレーション」じゃんw。
実際には「エッセイ」でした。週刊新潮に連載してたコラムをまとめた作品。
「そういや連載してたな。何本か読んだことあるわ」
と、読み始めて気付いた次第。
電子書籍の場合、このリスクがありますな。店頭でパラパラ読んで確認できないという。(「試し読み」があるケースもありますが、あんまり使いませんからね)


まあでも「エッセイ」として面白かったですよ。
いわゆる「逆張り」的スタンスをすすめてるんですが、多かれ少なかれ、エッセイやコラムってそんなものでしょう。迎合するような話なんて読んでも面白くないし(最近はそうでもないのかしらん。ネットの罵詈雑言の連鎖なんかを考えると)。


オーセンティックな「知性派」ではないと思いますが(失礼!)、ビジネス現場でキッタハッタしてきて、一方で自分の趣味にも耽溺している「オッさん」の話として、僕は面白いと思いました。
少なくとも、50年生きてきたけど、僕の中にこんな蓄積はないもんなぁ。
そのスタンスが「キュレーション」と言うのも、まあ言って言えなくはないかw。


誰にでも「オススメ」って本じゃないけど、作者を知ってる人には面白く読める作品じゃないかと。
ま、気楽に読めますし。