鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

本作でリンカーン/アメリアの関係は固まったんですな:読書録「コフィン・ダンサー」

・コフィン・ダンサー<上・下>
著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子
出版:文春文庫(Kindle版)

コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)

コフィン・ダンサー〈下〉 (文春文庫)


「ボーン・コレクター」を再読して、
「あれ、リンカーンとアメリアの関係って、一作目ではこんな感じで終わったんだっけ?」
と、ちょっと物足りなさ感もあったので、大阪への移動時間なんかも利用して、二作目の本作も再読。


>サックスがライムの助手兼パートナーを務める王になって1年以上たつ。その間には、友情も生まれていた。サックスがこの寝室に泊まっていったことも何度かある。ソファで横になったり、時には重量半トンのクリニトロンのベッドにライムと一緒に潜り込み、兄妹のようにプラトニックに眠ることもあった。


ふむふむ。
ここからスタートですか。
何か、一作目を読んだところから後退してる感じもありますが、ま、いいでしょう。


で、本作ではここを一歩踏み込んで、リンカーンとアメリアが「パートナー」としてお互いを認め合う展開となります。
公私ともにね。
僕が好きなシリーズの基本ラインが固まった作品と言えるでしょうか。


作品としてもディーヴァーらしい、「反則すれすれ」のどんでん返しもあって、かなり楽しめます。人物紹介がない分、「ボーン・コレクター」よりはジェットコースター感が強いとも言えますかね。
映画がシリーズ化されたなら、観てみたかった気もしますが、この「盛り沢山」は2時間じゃ無理か。
むしろ最近の傾向だと、海外のテレビドラマシリーズに向くんじゃないかなぁ。
でもアメリアをアンジェリーナ・ジョリーを今更やってくれるわけもなく、そうなると、映像化されるのを喜んでいいのやら、どうやら…。


ま、未だに新作を楽しめるんだから、それ以上の望むもんじゃないですね。
再読はここら辺にして、次の新作を待ちたいと思います。