鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

作る必要があったのかなぁ・・・:映画評「ターミネーター:新起動/ジェニシス」

シュワルツェネッガーがシリーズに本格復帰・・・と言うことで、それなりに楽しみにはしてたんですが。
「う〜ん・・・」って感じです。


「ターミネーター:新起動/ジェニシス」


青年・中年・老年の「ターミネーター」が出てくるってのは、それなりに面白かったんですけどね。
青年ターミネーターと中年ターミネーターの対決も、まあ見どころっちゃあ、見どころ。
中盤以降の「敵役」も、アイデアとして悪くないと思います。
ただ、なんとなくテンポがなぁ・・・。


「リブート」じゃなくて、「シリーズ最新作」ってのはいいとは思うんですが、何だかタイムパラドックスが複雑になりすぎていてw、その理解に戸惑っちゃうってのが最大の欠点じゃないかと思います。
この要素は一作目からあるんですが、一作目・二作目あたりのそういう「理論」部分ってのは、要すれば「無茶苦茶強い『アンドロイド』がどうして現代に現れるのか」ってことの「言い訳」みたいなもんでw、ぶっちゃけ「ターネーター」の暴れっぷりが「見どころ」だったんですよね。まあヒッチコックのいう「マクガフィン」みたいなもんです。
その「言い訳」がここまで複雑になると、何だか単純な暴れっぷりが楽しめなくなるんですよ。第一、本作には「ターミネーター」に関する新しい「アイデア」が出て来ませんからね。結局「液体金属」どまりになっています。


世界規模では稼いだようですが、アメリカでは今一つだったため、当初「3部作」の予定だった続編の製作が微妙になってるって話も聞いた覚えがあります。
確かに「謎」は残ってますが(「誰が幼いサラのところにターミネーターを送り込んだのか」・・・とか)、もう別にいいんじゃないですかね、続きがなくても。
少なくとも新しい「ターミネーター」のアイデアがない限りは作っても仕方がないと思いますよ。
やっぱソコですからね、このシリーズの見どころは。


それにしても、本作で「カイル・リース」を演じる「ジェイ・コートニー」は、「ダイ・ハード」の新作ではブルース・ウイリスの息子役を演じてましたよね。
何か、運が悪いというか、出演作の選び方に問題があるんじゃないかと・・・。