鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

好調シリーズですな:読書録「特捜部Q 吊るされた少女」

・特捜部Q 吊るされた少女
著者:ユッシ・エーズラ・オールスン  訳:吉田奈保子
出版:早川書房(Kindle版)

特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)


デンマークを舞台にしたこのシリーズも6作目。
「え、もうそんなになるんだっけ?」
と、ブログ検索をしてみたら、確かに6作目。全部読んでましたw。


このシリーズの場合、「陰惨な事件」と「時にコメディタッチなレギュラーメンバー」のミスマッチが読みどころなんですが、前作あたりから、その「陰惨度合」がややトーンダウンしたような・・・。
本作でもそんな印象はあります。「
とは言え、あくまで相対的なモノで、「新興宗教団体を巡る連続殺人事件」と、事件に運命を狂わされた家族」の物語は、それはそれで「重く」はあるんですけどね。ラストの「家族」の行き着いた先には、やりきれなさを感じさえします。
ま、最初のころの題材が度を越えて陰惨過ぎたってこともあるんですよね。


一方、本作でもレギュラーメンバーのコンビネーションは抜群。
それぞれが抱える物語は少しずつ前進してるんですが、
「それはもう、別にいいんだけどね」
ってな気分にもなっちゃうくらいです。
それだけにラストの登場人物の一人の「退場」は気になるところ。
ちゃんと帰ってきてよ、ローラ!