・会社の目標を絶対に達成する「仕組み」の作り方
著者:石田淳
出版:中経出版(Kindle版)

- 作者: 石田淳
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/02/02
- メディア: Kindle版
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最近「行動科学マネジメント」をもう一回勉強し直さなきゃな、と思うことがあって、ちょうどいいタイミングで身についたので、Kindleにて購入。
前に購入した本がどっかにあるはずなんですが、引っ越しのドサクサでどこに行ったんだか、分かんなくなっちゃったもんで。ま、こういうのって自己啓発本と同じで、「その時」の気づきのために、その時にであった本を読むんでいいとも思いました。
少子化時代を前提に「人材枯渇」の時代を想定し、そこでは「人材活用」=「人材育成」が極めて重要であるということ。
「人材育成」のためにはOJTや「勘」に頼るのではなく、「再現性」があるように、「行動」にフォーカスした育成の「仕組み」を構築すること。
もっとも重要なのは変革の時代に相応しい魅力的な「企業理念」。
ただ「企業理念」を掲げているだけではだめで、その実現のためにブレイクダウンした「戦略行動」を設定し、現場で成果の出る「MORS法則」に沿った具体的行動を設定。その行動をチェックリストによって確認し、「PDCA]を回す。
僕の言葉で整理すると大枠はこんな感じでしょうか?
マニュアルとチェックリストの違い
ピンポイント行動
トータル・リワード
コーチング
企業フィロソフィー
etc、etc
パーツパーツでは興味深い話もたくさんありますが、大きな流れは・・・ってとこです。
「行動科学マネジメント」については極めて合理的(悪く言えば、「基本」)と思ってるし、いくつかは取り入れてたりもするんですが、前々から、
「難しいなぁ」
と考えているのは(マニュアルやチェックリストの対象にもなる)「ピンポイント行動」の抽出ですかね。
本書では「ハイパフォーマーの行動」という表現もありますが、どうやってこれを抽出し、マニュアルやチェックリストに落としこむのか。
どうも今一つピンとこないんですよ。本書を読み終えても、そこには「隔靴掻痒」感が残ります。
ありていに言えば、
「それが分かってたら苦労しない」w。
もしかしたらもう少ししたら「ビッグデータの活用」なんかで、こういう抽出も半自動的にできたりするのかもしれません。少なくともそのベースになるような「標準行動パターン」みたいなものは出て来そうな気もします。
でもそれを待ってる時間が一番勿体ないんですよねぇ。
正直言うと、今考えているのは
「これはロジカルに(悪く言えば「頭の中で」)『理想行動パターン』を考えるしかないのではないか?」
てとこですね。
そこから試行錯誤を加えていく中で「ピンポイント行動」の精度を上げていくしかないのではないか、と。
現場だったら、とりあえず出来そうな奴(ハイパフォーマーとは言えなくても)の行動パターンから作り上げていくってのもあり。僕が現場のマネージャーだったら、こっちで行くかな?
いずれにせよ、「正解」を考えても仕方ないんちゃうかな・・・というのが現時点での僕のスタンスです。全然「科学的」じゃない気もしますがw。
基本的には「行動科学マネジメント」は「正しい」・・・と思ってます。
でもそれは「基本の基本」であって(「行動」にフォーカスするという部分がね)、それですべてが上手く回るもんではない。
むしろそれを「道具」として、試行錯誤しつつ使い倒していくことが重要なのではないか・・・要はそういうことです。
「当たり前じゃん」
って言われそうですがw。