・つまらない人生入門・鬱屈大全
著者:春日武彦、吉野朔実
出版:アスベスト
精神科医・春日武彦氏と漫画家・吉野朔実氏のコンビによる「エッセイ」(?)。
「精神のけもの道」に続く作品・・・かな?
春日氏が書いたエッセイに吉野氏が漫画をつけるスタイルなんだけど、取り上げられている「精神状態」が何ともネガティブw。
絶望感、喪失感、顕官、脱力感、孤独感、焦燥感、無力感、誇大感、罪悪感、不安感、被害感、空虚感、違和感
なんか、書いてるだけで嫌な気分になってきたなw。
これらの感情・精神状態について春日氏が解説をして・・・と来るかと思うとそうでもなく、何だかエッセイだか、解説だか、愚痴だか、何ともつかみかねる文章を春日さんは書くんだよねぇ。
これにくらべると、吉野氏の漫画の方がよっぽど方向性がしっかりしてるという印象。
(まあ奇妙な感じではあるんだけどw)
面白いから、別にそれでいいんだけどね。
僕は吉野朔実のファンなんで(とか言って、最近の作品にはトンとご無沙汰ですが)満足の一冊だったけど、そうじゃない人はどういうキッカケで本書を読むんだろう?
春日ファン・・・そんなにいる?(失礼)
ネガティブな感情について書かれながらも、いがいに読後感は明るいってのも特徴かな?
個人的には結構好きかもしれないね。
あんまり「おすすめ」って感じじゃないけどさw。