・新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか
著者:北野武
出版:幻冬舎(iBOOK版)

- 作者: 北野武
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/09/10
- メディア: 単行本
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<結局、言いたいことはひとつなんだから。
「道徳がどうのこうのという人間は、信用しちゃいけない」>
「赤信号/みんなで渡れば/怖くない」
って言った人ですからねw。
ここに来て大上段に「道徳」を得々と語られても困ります。
そういう意味じゃ、「さすがやね」なんですが、一瞬その危険性も感じちゃったあたりが、最近の「北野武」のポジションかもw。(失礼)
まあ語ってることの大半は、
「そうだよね」
って感じ。
「いいことすればいい気持ちになる」なんて「にんじん」で道徳を語っちゃいけないってのは本当そうだと思います。
「道徳」と「マナー」
いやはや、本当その通り。
世の中で大半語られている「道徳」は、実際には「マナー」ですわな。
「マナー」は人間関係を円滑にするためのスキルやルールなんだから、「正義」とか「善」とは関係ない話だというのは、僕も昔から思ってます。
それが「道徳」という形で語られると、なーんか胡散臭くなっちゃうんですよね、ホント。
<古くさい道徳を子どもに押しつけたって、世の中は良くならない。そんなことより、自分の頭で考え、自分の心で判断できる子どもを育てるほうが大切だろう。
そのためには、まず大人が自分の頭で考えることだ。
道徳を他人まかせにしちゃいけない。>
「自分」に戻ってくるんですな、結局は。
「おっしゃる通り」。
そんでもって、そうなった時に、ご立派な「道徳」を語れる輩がどれだけいるかって話。
「新しい道徳」という題名だけど、ほとんど「道徳」の胡散臭さを語り、最後に提示する「道徳」の姿は、実は極めてパーソナルであり、グローバルなもの...という仕立ての本です。
たしか見城さんって、安倍さんとも近いんじゃなかったでしたっけ?
その出版社が出す本がコレ。
いいんですかいの?w