・ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆
著者:三上延
出版:メディアワークス文庫
シリーズ第3弾。
シリーズとして構成され始めたのは前作からだから、ボチボチって感じかな?
こういう連作短編の場合、作品を連なるメインストーリーについては、シッカリとストーリーに絡んでくるケースと、「彩り程度」ってのがあるけど、本シリーズは前者に属する印象。
ヒロインの母親を巡る「謎」は、個々の作品の中に埋め込まれている。
こういう場合、そのストーリーが今イチだったらどうしようかと思うんだけど(「ブラック・ジャック」を思い出すなぁw)、割と本作は上手くやってるんじゃない?
と言うか、僕はこの母親のキャラクター、かなり気に入ったよ。
こうなるとガッカリするようなオチをつけたりせずに、ミステリアスな方向にグングン突き進んで欲しいなぁw。
評判はいいし、結構売れてもいるみたいだから、当分シリーズは続くだろう。
「ネタ」が必要だから、キャラだけで押して、次々作品発表ってワケにはいかないだろうが、それが粗製濫造を避ける楔にもなっている。
せっかくなんだから、このペースで今後も行って欲しいところだね。
次作も期待・・・です。