何ともテンポがゆっくりの、昔のヨーロッパ映画のような味わいのある作品。
でも悪くはないです。
「ラスト・ターゲット」
クルーニーはプロデュースもしてますが、ここら辺の作品選択のセンスには感心させられますね。
本作自体はかなりアート的な色彩の強い作品だと思います。
でありながら、「ジョージ・クルーニー」を主演とすることで、ハリウッド映画的なポジションも確保しつつ、エンタメ層にも訴求できる作品に仕上げる。
「商品」としての「ジョージ・クルーニー」をよく知ってるなぁ、って感じです。
嫌みなく、ビジネスと自己実現のバランスを取ってるってとこでしょうか?
まあ本作のクルーニーは実に渋くて格好いいんですが、「苦悩」キャラなんでw、持ち前の洒脱さは影を潜めています。
そこが個人的には残念。
僕はあの「大人の余裕」っぷりが好きなもんでw。
「ジョージ・クルーニー」が好きなら一見の価値はあります。
見ようによってはプロモーションビデオみたいだしw。