鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

WAO!:映画評「スパイダーマン:スパイダーバース」

一部の映像は先行して「ヴェノム」の<おまけ>(?)で劇場で流れたんですよね。

その時の感想は、

「はあ?」

 

その後、公開されて、「大評判」になったのは知ってるんですが、最初に見た時の悪印象が強くて、とても観る気になれず、ようやくレンタルで。

 

…すまん。

傑作でした。

 

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スパイダーマン:スパイダーバース

 

アニメーションとしての表現がとにかくトンがってます。

よくまあ、こんなことが、って感じ。

でもって、アート性も強い画作りになってて、それでいてシッカリ「エンタメ」で、「ヒーロー誕生譚」として、キッチリ仕上がっている。

加えて「スパイーダーマン」としての爽快感もたっぷり。

 

まあ「オリジナルあって」の物語なのは間違いないんですが(それぞれのスパーダーマンと同様に)、今までに見た「スパイダーマン」映画の中ではピカイチだなぁ、個人的には。

ディズニーやピクサーの、練られた「ウェルメイド」感には感心させられるし(「トイストーリー4」とか「ライオンキング」とか)、日本アニメのオタク寄りのエンタメ作品もナカナカのもんなんだけど(「天気の子」とか)、

「いやいや、それだけじゃないでしょう、アニメのあり方ってのは」

って意欲を見せつけられた感じ。

 

<新しい>

 

いや、マジで。

 

好みはあると思いますけどねw。

でも、

「アニメにはアニメの表現があるはず」

って信じてる人には、一見の価値は間違いなくあります。

 

エエもん見たわ〜。

 

ここまでやっても、「敗北」:読書録「まちの本屋」

・まちの本屋  知を編み、血を継ぎ、地を耕す

著者:田口幹人

出版:ポプラ文庫

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ネット記事で、退職後の田口さん(現在は取次会社に勤務)の記事を読み、

「ああ、転職したんだ〜」

と意外な思いを覚えたところ、店頭で見かけたので購入。

単行本はまだ「書店員」時代。文庫化は退職後で、その点についてもしっかり追記されています。

 

僕はあのPOPはあんまり好きじゃないんですけどねw。

ちょっと押し付けがましい感じもあって。(週に2、3回は書店に行くので、余計感じるのかもしれません)

それでも、自分の興味の範囲外だった「面白本」を見つけるルートとしては、POPや独自帯なんかは結構参考になってる部分はあります。

(個人的には書店独自の特集棚の方が好きです)

 

作者は単にPOPを売りとして使っているわけではなく、地域のコミュニティに根ざした「本屋」として、中型・小型書店のあり方を模索し、その一環としてPOPを活用しています。

郷土本のコーナーのあり方、活用の仕方、外商による他業態交流やイベントの展開、書店員の教育、顧客とのコミュニケーションetc、etc

「ここまで考えて、ここまでやるんや」

と感心するとともに、

「ここまでやっても、届かないか」

という思いも。

 

作者自身は実家の書店経営も経験しており(倒産しちゃうんですが)、「経営」的な視点を強くお持ちです。

読む前はもっと「理想論」的な本かと思ってたんですが、いい意味で裏切られました。

「教育」「教養」ではなく、「今日行く」「今日用」だってあたり(今日行く場所、今日用をたす場所としての書店)、強く同感します。

書店にとって「教養」や「文化」の担い手であるってのは「当たり前」のことであって、殊更口にするようなことでもない、それを「実現」するためにどういうあり様・経営・運営をして行くのか。それが重要。

…ここら辺、少し前に見た「ニューヨーク公立図書館」にも通じるスタンスを感じました。

 

…それでも届かないんやなぁ。

 

退職しても元の書店(さわや書店)との関係は継続している様ですから、「追い出された」とかいうわけでもないんでしょうね。(作中には社長への尊敬の念もあります)

ただ経営的に曲がり角に来てしまった…という雰囲気は滲み出てます。

現場で変えて行くには力が足りなかった。だから一歩スタンスを変えて…というのが取次店へ転職した理由なのかもしれません。

(ここら辺、経営サイドの話も聞いてみたい気がします)

ただ一緒にやってた名物書店員も同時期に退職されてる様ですから、なかなか簡単には整理できないものがあったのかもしれないなぁ、と。

 

僕自身は「本屋」は大好きだし、暇があれば本屋に立ち寄ってます。

買う比率はAmazonと半々くらいかな。

ネット書店とリアル書店の「役割」という点では、僕は作者のスタンスに共感を覚えます。

覚えるけど、それじゃあ、届かない…。

 

作者が書店でやってたことは本当は「図書館」が担うべき役割なのかな、とも思います。

ただそのためには「予算」が課題となる。

そこをリアルに見つめ、政治との距離感も含めて対処しているのが「ニューヨーク公立図書館」。

武雄図書館の取り組み(蔦屋書店への委任)は批判的に取られることが多いけど、こういう現状を考えると、改めて検討してもいいんじゃないかなぁ。

 

「それは実情を知らんからだ」

っていわれるのかもしれませんがね。

相変わらず雑やなぁ〜w:映画評「ワイルド・スピード:スーパーコンボ」

レイトショーでIMAXで鑑賞。(21時の回でしたが、結構お客さん入ってました)

原題「Fast & Furious HOBBS & SHAW」。

相変わらず、当たらずとも遠からず風w。

 

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ワイルド・スピード:スーパーコンボ

 

まあ話をどーのこーの言っても仕方がないシリーズですからね。

もうド派手なアクションを楽しむしかない。

ま、加えるなら主人公コンビのしょーもない掛け合いも、かな。

これがライアン・レイノルズとロック様とになると、くだらなさは更に輪をかけちゃうんですがw。

 

しかし「サモア」に行ってからの緩さはシリーズ屈指。

いや、サモアに行かなきゃいかん理由も、よ〜分からんしw。

それでもド派手な展開を観てると、

「ま、いいんだよな、これはこれで」

と思っちゃうところが、「ワイルド・スピード」w。

 

頭空っぽにして、映画館に涼みに行きたいなら、最適の映画です。

「テーマ」とか、「教訓」とか、「辻褄」とかを云々されたい方は絶対に観てはいけません。

 

ビーチ最高…は昔からw:読書録「鍵のない家」

・鍵のない家  ハワイ資産家殺人事件

著者:E・D・ビガーズ  訳:大野晶子

出版:ハウオリブックス(Kindle版)

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1920年代に書かれた古典本格推理小説。

中国人名探偵チャーリー・チャンの初登場作となります。(って、僕は他のチャーリー・チャン作品は読んだことないんですがw)

 

ただまあ、今となってはワイキキの名門ホテル「ハレクラニホテル」のオープンエアーのカジュアルレストランの名前の方が知れてるでしょうね。

そのHouse without a keyが、この小説の題名から名前を取られているとのことです。

今回のハワイ旅行でも、ランチを取る予定だったんですが、ホテルのトラブルでやむなくキャンセル。

次こそは…と思ってます。(あるかどうかは分からんけど)

 

小説時代はオールドスタイルの本格推理小説。

過去の因縁

莫大な財産への欲望

名誉と実利

一風変わった名探偵

…そしてロマンスw

まあ、ロマンスについては主人公(チャンではない方)はフラフラし過ぎですがねw。

 

ただ今となっては本書の読みどころは「ハワイ」の情景でしょう。

王国が終焉し、西洋化されつつあるハワイ。

米国の貴族社会が持ち込まれながら、未だかつての現地の社会的な色彩も残っており、太平洋航路の中間点としての多様性の交差も感じられる。

登場人物たちは80年代(1880年代ねw)のロマンチックなハワイを懐かしんでいますが、今読むと、ここで描かれたハワイにもロマンチックなところがあります。

 

それでいて、今も変わらぬ、ハワイの魅力もまた…。

 

個人的にはそんな感じで読みました。

推理小説としては…ま、こんなもんかなw。

 

アニメよりも書割っぽい印象が強い:映画評「ライオン・キング」

<超実写版>の「ライオン・キング」を家族で鑑賞。

結構お客さんは入ってました。

 

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ライオン・キング

 

「美女と野獣」も「アラジン」も、ディズニーの実写化は「新解釈」を入れてくるところがあるんで、「さて、プリンセスじゃなくて、<キング>(プリンス)の方はどうかな?」とチョット期待してたんですが、ほぼほぼアニメ通り。

ヒロイン(ビヨンセが声を当てた<ナラ>)がアニメより強くなってたかなw。

上映時間はアニメよりも長くなって、2時間。(アニメは確か1時間半)

確かに丁寧になってるけど、印象的にはアニメと同じ、って感じですね。

 

「血統」

「果たすべき役割を果たす」

 

って言う主人公の運命をもうちょっと主体的なもんにして欲しかったなぁ、ってのは個人的にはあるんですがね。

ただまあ、ストーリー的には難しい。

となると深めることができるキャラは「スカー」の方。

実際、本作でもシンバの母親との関係性にそういう一面がチラッと加えられてるんですが、ここら辺はもっと深めても良かったんじゃないかなぁ。

複雑な悪役に、もっと出来たとは思います。

それが子供受けするかどうかはともかくw。

 

「ハクナ・マタタ」は僕にとっては<人生訓>とも言える歌ですが(ハワイで痛感w。もっともストーリー上はアッサリ乗り越えられちゃいますが)、そこら辺はうまく映像化できてましたよ。

総じて言えば「合格点」。

でも「もうちょっと期待は上だった」…ってトコです。

 

ちなみに<超実写化>は確かに驚くべき水準なんですが(キャラは生きてる動物にしか見えない)、意外に「背景」の方が、アニメよりも書割っぽく作り物臭さを感じちゃいました。

「そんな評論家みたいなこと言わずに、楽しまなきゃ」

…ってのが、妻の感想ですがw。

 

さて、どれくらいヒットするんですかね、コレ。

 

PS 息子曰く。

「プンヴァ、最強」

確かに。

ハワイ旅行メモ<おまけ>

僕はホノルルは初。

新婚旅行はマウイだったんですけどね。

ただ飛行機が5時間越えると結構きつくって…。

金沢に行くまで年1回くらいで行ってたのが「グアム」だったのは、ひとえにこの飛行時間。

 

で、初「ホノルル」の感想。

 

(1)むちゃくちゃ楽しかった。

まあ、仕事のことをほとんど考えなかった、ってのが一番大きいですかね。

それだけに帰りに観た「七つの会議」が重かったけどw。

 

(2)英語力は落ちてるが、ほとんど不自由はしなかった。

日本語が通じる局面が多いってのあるし、ほぼ単語羅列のBroken Broken Englishで事足れりとするってのもあります。

フロントとの鍵トラブルのやり取りとか、店の予約のキャンセル電話とかもそれで押し通したしw。

ま、観光が重要産業であるハワイだからってのがありますが。

 

(3)ほとんどクレカ払い。電子マネーは使わず。

印象的にはクレカ払いが一層進んでる気がしましたね。その分、電子マネーの方は見かけません(当たり前かw)。

もうちょいQRコード決済が普及してるかと思ってましたが(観光地なんで)、そんな感じはしなかったです(申し出れば対応してたのかもしれませんがね)

結果、以前に比べても、ほとんど現金は使いませんでした。

最後にホテルの土産店で買い物した時に無理やり現金払いで調整したくらいです。

(土産物屋を除けば、使ったのって、1万円くらいかも。ルームサービスや、ガイドへのチップがほとんどかなぁ)

 

(4)レストランの予約はネットで手軽にできる。

Aloha Table、Merriman’sは日本で、Google経由で予約。(正確にはGoogleからOpen Table、Rubyに連携しています)

Hard Rock Cafeは現地で直前に空き状況をチェックするのに、やはりGoogleで確認。

(Arancinoはネット予約では空席なしだったんだけど、早めに行けば大丈夫やろ…と思ってたんだけど、甘かったパターンw)

まあ日本でも「食べログ」で予約したりしますが、はるかにそれより簡単でした。

日本語サポートがあるのもあるし。

こう言うのって、もう「当たり前」なんでしょうが、ドメスティックな僕には新鮮&感動でした。

Googleさんはやっぱり大したもんですw。

 

(5)高齢者も結構いける。

79歳の母も「ダイヤモンドヘッド」「天国の海」もほぼほぼ行程をこなせています。

母と同年代、さらに上らしき方も結構ホテルやオプショナルツアーにはいらっしゃいましたしね。

さすがにマリンスポーツは無理でしょうが、高齢者同行も無理のない観光地って感じですね。

ただレストランはよく考えないと、「量」が…w。

 

(6)物欲・食欲は、めっきり落ちてる。

今回は免税店にはほとんどお世話にならずw。

僕の方はタバコやめてるし、酒の方も「家飲み」しないと言うのが大きいですね。

妻も母もブランド物を物色するって気力・体力はだいぶ減退してるようです。

食欲も「ステーキを!」って意欲はホボなし。

「いかにシェアするか」がメインだったりします。

ここら辺は、子供たちがもう少し大きくなったら…なんで、その時はもう連れて行かない予定w。

 

今回は久しぶりだったし、母も同行だったので、ツアーメインでの動きでしたが、<次>はもっとフリーな感じで行きたいですね。

宿泊もホテルよりはコンドミニアムとか。

ま、行くかどうかってのは、先になって見ないとわかりませんがw。

 

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ハワイ旅行メモ⑦

最終日(4日目)。

しかし「⑦」までになるとは…。

まあ、写真を多くアップしてるからなんですけどね。

 

で、最終日は<9:30>にホテルから空港に向かうことになるので、朝<6:00>から一人でワイキキを散策。

 

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朝食はラウンジでとって、ダイヤモンドヘッドにもお別れの挨拶。

 

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で、日本への帰国の途へ…。

 

う〜ん、振り返ってみると、結局ホテルのプールに一回も入らんかったなぁ。

 

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選択理由の一つではあったんですが…。

 

ま、楽しんだからいいかw。