鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

酒との付き合いはねぇ…:読書録「人生で大切なことは泥酔に学んだ」

・人生で大切なことは泥酔に学んだ

著者:栗下直也

出版:左右社

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日本の古今の著名人の「泥酔ぶり」を列挙した作品。

 

「ここまで酒に溺れても、何かを成し遂げることはできる」

と心強く思うべきか、

「あの偉人にして、この醜態…」

と呆れるべきか。

まあ、大概は後者になりますわなw。

 

作者の筆致は偉人たちの醜態を見下すでもなく、かと言って持ち上げるわけでもなく(持ち上げようがないのが大半ですがw)、そのフラットな視線が読んでてナカナカ心地よいです。

作者自身、そこら辺に自信がないってのが、その背景なのかもしれません。

(取り上げられてる人物の中には「白壁王」「源頼朝」「藤原冬嗣」「大伴旅人」と、<歴史上の人物>が突然挟まったりしてるんですが、これはちょっとバランス上、どうかなって感じもありますけどね)

 

個人的には15年ほど前にタバコをやめて(当時は「休煙」と言ってましたが、もう吸うことはないかな。高くなっちゃったしw)、最近は「酒」との付き合い方を時々考えさせられます。

端的に言えば「弱くなった」w。

自分としては手術の影響もあるように思うんですが、単純に歳をとっただけかも。

そうなると「泥酔」…とまでは行かなくても、「ちょっと飲み過ぎたかな」って頻度が高まってるような。

…となると何となく、「自主的に飲む機会」が減って、やっぱり飲む回数が減ると、酒には弱くなって…と悪(?)循環中…です。

「いや、泥酔したって、何事かを為すことはできる!」

と言うほどの自信はないですしね。本書を読んでもw。

「酔って忘れたい」より、むしろ「酔ったことを忘れたい」と思うようになっているw。

 

酒の席はキライではないけど、そろそろ控えることも覚えんとなぁ

…って、50を過ぎて、言うことでもないかw。

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…とか言いつつ、ビールが美味い季節になるのが嬉しかったりもして。

 

 

原作は超えてないけど…:映画評「響」

柳本光晴氏の漫画を映画化した作品。

 

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「響  HIBIKI」

 

漫画の実写化の場合、「ちはやふる」や「翔んで埼玉」(w)のように原作を超える出来になる作品もあるけど、「…」な場合も少なからず。

本作の場合、「原作を超えた」って出来ではないですね。

でも「原作に並んだ」とは言えると思う。

それで十分…って作品です。

 

ヒロインの「鮎喰響」を演じる「平手友梨奈」(欅坂46)の<再現度>が抜群で、作品としての出来映えの8割くらいはコレで押さえてます。

で、ここに小栗旬、柳楽優弥あたりの演技達者を絡めて、緊張感を引き上げつつ、アヤカ・ウイルソン、北川景子あたりを配して、作品としての華やかさとチーム感をキープ。

手堅いって感じですかねw。

 

小説界を舞台にしながら「小説」そのものには踏み込まないってのは原作同様ですが(映画の方がそこは徹底してます)、これはエンタメとして「正解」だし、そういうのはこう言うので観るもんでもないでしょう。

ちょっと寂しい気もしなくもないけど…。

 

端的に言えば、「平手友梨奈の魅力を引き出すための映画」。

その魅力が「可愛くて〜」ってトコじゃないってのがミソですな。

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僕は好きなんですよw。

 

 

 

 

音楽を持ち運ぶ:WALKMANは世界を変えたよね(少なくとも<僕の世界>は)

WALKMAN40周年の記事。

https://dime.jp/genre/736440/

 

Facebookでシェアしたら、中高の同級生がコメントしてくれたりして、しばし懐かしい気分に。

 

もっとも僕が最初に買ったポータブルプレイヤーはWALKMANじゃなかったと思うんですけどねw。(AIWAかなぁ。高3の時じゃないかと…)

 

WALKMANを買ったのは大学に入ってから。

多分このシリーズ。

http://www.asahi-net.or.jp/~an4t-tkns/taro/walkman/1983.htm

結構すぐに壊しちゃった覚えもw。(あの頃のソニー製品は…。それでもカッコよかったけど!)

 

「最初に持ち運んだ<音楽>は何か?」

 

…記憶にありませんw。

ラジオ番組(FM)をカセットに録音したのあたりかも。

でもその後、カセットプレイヤー、CDプレイヤー、MDプレイヤー、そしてiPod、iPhoneと、「音楽を持ち運ぶ」ことは僕の<一部>になってます。

(そこらへんの気分を「はじまりのうた」はよく掬ってくれてます)

http://aso4045.hatenablog.com/entry/2019/06/22/084413

 

今ももちろん…。

なんですが、部屋でワイアレスヘッドフォンで<ノリノリ>ですと、娘に冷たい目で見られたりしてます…。

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それもまた、ヨシw。

結構な「トンデモ」ものでしたw:映画評「アイスマン 宇宙最速の戦士」

観終わっての感想。

「テレビ版のエバンゲリオンの終盤を思い出した…」

 

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「アイスマン宇宙最速の戦士」


トンデモぶり&背景については、こちらをご覧下さい。

 

<ケイコママのバクダン酒場>

http://www.bakusaka.net/?p=13719

 

<三角絞めでつかまえて>

https://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-12439470719.html


「おお、ドニー・イェンやん」

とAppleTVで見つけてレンタルしたんですが、そもそもコレって続編(前編は「アイスマン超空の戦士」)なんですな。

でもそれはいいんですよ。

そこら辺は実に要領よくまとめが冒頭に置かれてて、そのテンポの良さに、「結構ええやん」と思ったくらい。


でもその後が…。


とにかく脚本がもう壊滅的。

なんか断片的には結構いい絵が撮れてるだけに、観れることは観れるんだけど(倉田保昭とのバトルとか、なかなか新鮮です)、話がサッパリ。

でもって、オチが「…え?」。

その放っていかれっぷりが、「エバの最終回」なんですw。


まあ、「ドニー・イェン」ファンなら観てもいいですかね。コスプレっぷりは楽しめますし。

カンフーファンも観てもいいかも。「倉田保昭」の健在ぶりを堪能できます。

しかしそれ以外は…。

「珍品」好きなら、「是非見るべき」とも言えますがw。


そりゃ、泥沼化しますよ、コレは。

情報のアップデートは重要:読書録「フェイクウェブ」

・フェイクウェブ

著者:高野聖玄、セキュリティ軍団スプラウト

出版:文春新書

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本書で紹介されてるような「手口」についてはある程度は知識があるし、

「(こういうのなら)まあ、自分が引っかかる可能性は低いかな」

ってのはあります。

が、自分が注意してても、自分が所属する組織や利用してるサービスが攻撃を受けて、結果被害に会うというリスクはありますしね。

それに自分じゃなくても、家族や友人が釣られてしまう可能性もある。

また、こういう「手口」ってのはドンドン新しいのが出てくるし、巧妙さが増してくるというのもあります。

そこら辺のことも留意しながら、「知識のアップデート」の意味もあって、読んでみることにした訳です。

 

情報リテラシーという観点から、作者は最後に以下の視点を提示しています。

 

<フィルターバブルを理解する>

<多くの人はタイトルしか読まない>

<情報のサプライチェーンリスク>

<情報を遮断する>

 

僕自身は個人的には以下のような自衛手段を心がけています。

・ニュースはネットだけでなく、新聞(日経と朝日)からも入手する

・家族ではiOSを使い、アップデートも頻繁に行う

・(現状)子供達にはネットでの決済(ゲーム課金含む)はさせない

・サイバーリスクに関する情報は読むようにする

 

最近、電子マネー・キャッシュレス決済をよく使うようになったので、そこに一定のリスクがあることも踏まえ、「口座チェック等の頻度を上げる」ってのもありますね。

一番は、

「欲はかかない」。(美味い話なんかない)

コレかもw。

 

それでも全てを避けることはできないでしょう。

リスクが表面化するごとに、対応する手段も強化はされてて、「イタチごっこ」の様相も呈していますが、当面はそれが決着する気配もなさそう。

結局は「自衛」の意識を高めていくしかないんですよね。

 

ネットってもっと希望に満ちた可能性があったはずなのに。

 

その作者の嘆息を、僕も共有しています。

最後はオヤジが持って行く:読書録「ヒポクラテスの憂鬱」

・ヒポクラテスの憂鬱

著者:中山七里

出版:祥伝社文庫

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「ヒポクラテスの誓い」に続く、シリーズ第2作。

1作目は結構前に読んでたんですが、すっかり忘れてて、このタイミングで合わせて買ってしまいましたw。


<読書録「ヒポクラテスの誓い」>

http://aso4045.hatenablog.com/entry/20160922/1474532612


短編の第1作を読んで、

「ゲッ」。

妻が読んでなくて、「面白かった」と言ってくれたんで助かりましたが。


さて、本作は6話の連作短編。

前作同様、それぞれが独立しながら、全体を通してのストーリーもあるというスタイル。

「傑作!」

って感じでもないんですが、読んで楽しめる作品だと思います。

ま、「法医学」が舞台なんで、「死体の解剖」が苦手な向きには向かないかもしれませんが。(子供たちにその傾向がありw)

最後はオッサン(前作は光崎教授、今作は渡瀬刑事)が攫っていくのも、悪くはないです。


WOWOWでドラマ化されてて、ヒロインは「北川景子」。

ま、こっちは良いとして、「光崎教授」は「柴田恭平」。

う〜ん、イメージ違うんだけどなぁ…。(文庫の表紙のガリガリ爺いの方が合ってるw)

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Huluに落ちてるので、気が向いたら1話くらいは観るかも…です。

アダム・サンドラーのノリは昔からチョット分からない:映画評「マーダー・ミステリー」

 

…なんですが、Netflixオリジナルで記録的な視聴数となった、という記事を読んで、「観てみようかなぁ」と。

結果。

やっぱ、よう分からんw。

 

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マーダー・ミステリー

 

基本的にこの主人公夫婦に感情移入できないんですよね。

どっちかというと、「ウザい」。

どこへ行っても、「アメリカ人」ってノリがなんかなぁ…。

まあ、そう言うのが(アメリカで)受けてる理由なのかもしれませんが。

 

観終わっての一番の感想が…

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ホント、アメリカのB級コメディはなぁ…