鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

日産のニュースがタイムリーというか…:読書録「デジタルネイティブ人材の育て方」

デジタルネイティブ人材の育て方
著者:大前研一
出版:プレジデント社(Kindle版)


デジタルネイティブ」に興味があって読んでみたんですが、そこへの踏み込みよりも「人材の育て方」、つまり人事制度に関する本でした。
電子書籍は勢いで買っちゃうときがありますから注意ですなw。


でも思ってるより面白かったです。
大前さんのリードは相変わらずと言えば相変わらずですが、日産の志賀元会長のグローバル企業での人事のあり方、サイバーエージェントの人事制度の試行錯誤、インドのIITの現状と、具体的事例を、実際に携わった人が語るってのは、臨場感があります。


日産の話なんかはルノー(ゴーン氏)のグローバル企業のガバナンスのあり方から、ダイバーシティの「現場」への取り入れ方、あるいは「取り入れない」あり方等、「なるほどな〜」と思わされます。
(一方で無検査出荷のニュースなんかに接すると、「取り入れる/入れない」の判断の難しさなんかも考えちゃいますね。そういう意味じゃタイムリーw)
サイバーエージェントの話なんかは、リクルート以上のアグレッシブなリーダー育成・新規事業展開の話として、しかもon the way感タップリに読めます。色々上手くいかなかった部分も含めてw。


まあ固まった理論や理念も重要ですが、こういう事例触れるってのは、やっぱり刺激になります。
自分としては現場でやれることをやるだけではありますがw。(グローバル人材は現時点ではないかなw。ダイバーシティやリーダー育成の話なんかは「今日」考えさせられる話です)