
- 作者: 竹本健治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本
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以前、牧場智久・武藤類子シリーズを楽しんだ記憶があったので(20年くらい前?)、「このミス」で本作が「第1位」に選ばれたのを知って、久しぶりにあの「カップル」に会いたくなって購入。
…ビックリ。
「サザエさん」なんですな。
未だ二人は十代の「初々しいカップル」のままでした。
う〜ん、別にそれはそれでいいんだけど、僕としては「大人」になって、それでも「いい感じ」の二人を見せて欲しかったかなぁ、と。
まあ「倦怠期」みたいなのは、いらんですけどねw。
パズルの方は、もうこれはスゴイ。
あまりにも超絶すぎて、全くついて行けないw。
一番スゴイのはこれを考えた作者ですな。
48首のいろは歌から連珠(五目並べの正式ゲーム版のようです)の詰め問題まで、それをきっちりパズルにつなげるところまで仕掛けてるんですから、驚くしかないです。
「パズル」好きのミステリファンにとっては「驚愕」「垂涎」。
「動機」「ストーリー」優先のミステリファンから見ると、「唖然」「沈黙」w。
残念ながら、僕は後者ですね。
殺人事件も出てくるんですが、(色々な方が言ってるように)こっちは「添え物」っぽ過ぎる。
パズルの方が本当にスゴイので、「もういいや」と思いますがw、正直納得できるような「動機」ではないです。
…というわけで、ミステリに対するスタンス次第で「好み」がかなり分かれる作品ではあるか、と。
「超絶パズル」を覗いて見るだけの価値はありますけどねぇw。