鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

シリーズに取り込まれちゃいましたw:読書録「夢の守り人」

・夢の守り人
著者:上橋菜穂子
出版:偕成社


「闇の守り人」は「精霊の守り人」の番外編的な位置づけたが強かったけど、「夢の守り人」は明確にシリーズ化をイメージしているような作品。
前作では一作目の登場人物のことが明言されていなかったけど(その分独立性も高かった)、本作では作品のつながりがかなり重要な内容になってますからね。
まあ本作でも話は完結してるんですけど、シリーズの構成自体はここら辺から頭ん中に出て来てたんじゃないかな、と。「帝」とチャグムの関係性とか。
勝手な思い込みですがw。


物語の構成としては、バルサとタンダの関係性っていうのが強く打ち出されています。
と同時に母性かな。
トロガイ、一の妃、バルサ…
「獣の奏者」もそうだったけど、やっぱり女流作家って言うことなんでしょうか?あんまりそういう類型的なところに押し込みたくはないんですけどね。(実際、「鹿の王」はそういう話じゃないし)
それ以上に芳醇な世界観があることは間違いないですから。


まあ、これでシリーズの続きを読まざるを得なくなったのは確かなようですw。
続けて…とは行かないでしょうが、ボチボチ進めていきたいと思います。
オンデマンドでドラマの続きも見ないとなぁw。