鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

コンプリート版は先送りに:読書録「村上さんのところ」

・村上さんのところ
著者:村上春樹
出版:新潮社

村上さんのところ

村上さんのところ


去年、サイトがオープンしたときには、時々は覗いてたものの、あまりの量とペースに、当然全件はフォローしきれず。
で、その後、全回答が収録された「コンプリート版」が電子書籍で発売されたので、そちらの方をすぐに購入しました。


…が、読みきれんのですよw。
本書の編集後記によると、書籍「8冊分」の分量らしいです。ボツボツ読んで、いま「10%」くらいかな?
とてもじゃないが、当分は読み切れんし、そこまで付き合う根性も…と言うことで、リアル書籍版を買ってしまいました。
で、3日ほどで読了w。
ま、少なくともこの作品についてはリアル本の方が読みやすいですな。


Q&Aについては、「まあ読んでくださいな」ってとこ。
村上春樹という小説家が「誠実なリベラリスト」として、上質なユーモアも交えながら、回答しています。
僕自身はもう少し「コンサバ」。
でも「誠実なリベラリスト」を大切にしたい気持ちは強く持っています。だから今の風潮には(村上春樹氏同様)懸念を感じざるをえません。
「だから何ができる」ってわけじゃないんですけどね。


作品としては「村上主義者のハルキストぶり」がチョット鼻につくってトコはありますねw。
でもファンサイトなんだから仕方ない。そしてこの「鼻につきっぷり」こそが、「誠実なリベラリスト」が考えなければいけないことなのではないか…と言う打ち出し方自体が、鼻につくという…って堂々巡りw。


ま、相変わらず読んで気持ちのいい文体なんでね。
一応リアル書籍は読み終えましたが、暇な時にはボチボチと「コンプリート版」の方も読み進めていこうかな、とは思っています。
早いとこ、次の長編を…とも思いますがw。