鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「ステップ」

・ステップ
著者:重松清
出版:中公文庫



急逝した妻が残した子ども(女の子)を育てる男性の物語。



先に読んだ妻は、保育園が舞台の序盤に感情移入したらしい。
まあ色々実生活でもあったからねw。
分かる気もする。



僕は中盤から終盤かな。
主人公たちより、義父(死んだ妻の父親)が良かった。



退職して家族の時間を持たなかったことへの後悔。
人生の最期にあたってのダンディズム。



うーん、こう言うトコに反応しちゃうってのは、やっぱ歳?w



「あとがき」によると、本書の連載中の題名は、「恋まで、あと三歩。」。
この題名なら、読まなかったなw。
確かに前半はそう言うノリで、僕は「ちょっと違和感」。
作者の言う「中盤以降、義父家族の存在感が増した」以降が、僕には面白かったということだね。
そういう意味ではちょっとバランスの悪い作品かも。



まあでも重松清は達者だよねぇ。
「うーん…」と思いながらも、面白く読み進めることができる。
で、中盤以降はグッと引き込まれたので、個人的には満足の作品。
「傑作」
とは思わないけどねw。