鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「2022」

・2022 これから10年、活躍できる人の条件
著者:神田昌典
出版:PHPビジネス新書



著名なコンサルタントであり、自己啓発本の作者としても有名な著者による新刊。
僕は特にこの作者の熱心な読者じゃないんだけど、年末からのTwitterやらFacebook経由の情報で、つい購入を…。
まんまとマーケティングに乗せられた訳ですなw。



自己啓発の王道は「ポジティブシンキング」だと思うけど、もちろん本書もそう。
日本のおかれた状況を踏まえ、閉塞感に満ちた状況を認めながら、視点を変えることで、ポジティブな未来が見えて来るコトを指し示している。



・これからの数十年、価値観がひっくり返るような激動が予想できる。
・世界で伸びる「アジア」に属し、各国に先んじて「高齢化」対応する日本には、大きな可能性がある。
・働き方としては、「会社」という組織形態が限界に達してしまう可能性があり、新しい働き方・組織・ビジネスのあり方が求められる。


基本的な環境認識はこんな感じかな?
その前提で、20代・30代・40代に対して、その可能性を活かす戦略を論じる構成になっている。
(40代に求められるのは「架け橋」的な役割かなぁ。
「えー」でもあり、「なるほど」でもあり…)


環境の劇的な変化を予想するツールとしての「70周期説」や、ライフサイクルを考える上での「人生7年周期説」あたりは、「そう言うまとめ方もあるかなぁ」程度でいいと思うけどw、基本的なスタンスは傾聴に値すると思うよ。
詳細を論じたら色々異論もあるだろうけど、大きな「川の流れ」を考えたら、やっぱりこんな風に考えるんじゃないかな?
今、僕に高校生の子供がいたら、やっぱり、
「まず海外留学。まず英語。そして中国語。」(p.158)
って言うような気がするしね。


作者も言ってるように、ポイントは本書を読んで「どう行動するか?」。
個人的に今から「中国語」ってのはナカナカきついw。
「起業」ってのもねぇ…。
一方でエクス・フォメーションって考え方は、最近感じてるところに響くとこもあって、ちょっと意識したいと思っている。
コレは30代へのアドバイスで出て来たもんだから、「遅い」かもしんないけどねw。


正直、今のメディアの論調を読んでると日本の未来は暗いように思えるし、実際楽観ができるような状況ではないだろう。
だがその中でも個人がポジティブであることはできるし、それが大きな流れになれば、閉塞感そのものが打破出来る可能性も出て来る。(「祭り」w?)
まずは自分が顔を上げること。
要はそう言うことじゃないかな?


「ポジティブシンキング」?
うん。
僕は重要なことだと思ってるよ。