・ブラックジャック創作秘話 手塚治虫の仕事場から
著者:宮崎克(原作)、吉本浩二(漫画)
出版:秋田書店
・花のズボラ飯
著者:久住昌之(原作)、水沢悦子(漫画)
出版:秋田書店
「このマンガがすごい2012」でオトコ編/オンナ編でそれぞれ一位になった作品。
衝動買いですw。
とは言え、1位になっただけあって、両方とも面白かったけどね。
「ブラックジャック創作秘話」は、一部の人には知られている手塚治虫の一面を、尊敬と愛情を持って描いた作品。
どちらかというと手塚エピソードについては「実は・・・」って感じでネガティブに語られるケースが多いと思うんだけど、本作はプラス評価をベースとしていて、読後感は結構いい。
見方を変えたら相当ひどいエピソードもあるけどねぇw。
まあでも漫画で書くなら「暴露本」より、こういうまとめ方の方がいいと思うよ。
「花のズボラ飯」は久住昌之原作の「料理もの」。
何かパターン化してきてないか?って気がしなくもないんだけどw、旦那が単身赴任中の主婦を主人公にしたってのはナカナカ目のつけどころがいい。
要は「簡単飯」漫画なんだけど、これが独身男や単身赴任者が主人公だと、ちょっとはまり過ぎって感じがするんじゃないかね。
登場する「ズボラ飯」も美味そうで、今度妻子が帰省してる間にいくつかチャレンジしてみようかな、とも・・・。
(ま、チャレンジするほどの手間はかかってないんだけどw)
それにしても、「これが1位かぁ」とは思ったな。
確かに面白いけど、両方ともストーリー漫画じゃない。
そういう意味じゃ、ジャンルとしては「王道」じゃないと思うんだけど、一方でそういう時代になってきたかなって気もしなくはない。
僕自身、まともなストーリー漫画は、ここんとこ読んでないもんなぁ。
(唯一読んでるストーリー漫画の吉田秋生の「海街ダイアリー」は連作短編だしね)
40にもなって漫画なんか読むな?
ま、そうかもそれませんなw。
それなりに楽しめるから読んで損はないと思うけど、正直「傑作」と言うには何かが足りない。
個人的にはそこら辺の評価です。