鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「仕事がヘタすぎるから時間管理の達人になってみた」

・仕事がヘタすぎるから時間管理の達人になってみた
著者:呉琢磨
出発:ぱる出版



惜しい。
実に惜しい本。


〈これは何の冗談ですか⁈「R25」編集長〉
〈…え?いつも原稿遅れまくりの呉さんが?「 @niftyビジネス」編集長〉
〈すでに時間管理することを諦めたと思っていました「スゴレン」編集部〉


ってな帯を見れば、いかに作者が時間管理に苦労してたかがよく分かる。


〈だって、いわゆる時間管理本を何冊めくってみても、やってることが複雑すぎて現実感がないんですよ。超几帳面な性格だったらともかく、とても真似するガッツが湧いてきません。〉(p.17)


全く同感!w
やれるくらいなら、悩まんよな!(自己責任放棄w)



で、個人的に期待したのは、
「色々、時間管理術に取り組んでみるものも、挫折を繰り返す」
みたいな悪戦苦闘だったんだけど…。
意外にチャンと取り組んでるんだよね、これが。
確かに軟弱もの向けにカスタマイズはされるものの、基本的に作者は真面目に時間管理術を取り入れている。
様々な時間管理術の紹介本…ってのが本書の概要だ。
「失敗談」と勝手に僕が思ってただけw。


まあそう切り替えて読んでみると、これはこれで結構役に立つかな?
どういう時間管理術があって、どこら辺にポイントがあるか、「下から目線」で作者は解説してくれている。
入門書としてはこれくらいがいいだろうし、色々な手法が並列されてる分、上手く相対化もされていて、「時間管理(術)」の本質のようなものが浮き出て来てるようにも思う。
存外、ためになった気がするね。個人的には。


まあそれでも最終章の「催眠療法」を試してみるあたり、やっぱり面白いし、もっと個人体験に引き寄せた書きっぷりをしても良かったんじゃないかと思う。


〈本書の執筆も死ぬほど時間をオーバーし、締め切りも遅れまくりました〉(p.191)


ってくらいだから、成果の方も「?」ってとこもあったんだろうしw。


まあでも入門書としては楽しく読める作品だよ。
やってみたら、絶対役に立つものもあるしね。
気楽にいかが?