・魔術師ペンリック
著者:ロイス・マクマスター・ビジョルド 訳:鍛治靖子
出版:創元推理文庫
どっかの書評でちょっと紹介されてて、「面白そう」と思って、購入。
ヒューゴー賞もとったらしい「五神教シリーズ」(未読ですが)の、最新作というか、番外編というか…。
(作者は「戦士志願」の人なんですね。読み終えて気づきましたw)
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/03/19/073000
ふとしたキッカケから、年老いた女魔術師の臨終に立ち会い、彼女が宿していた「魔」を引き受けてしまった貧乏青年貴族の連作冒険譚
…と言ったところでしょうか。
本編じゃないってのもあるんでしょうが、気楽に読める、ちょっとコメディっぽいとこもある作品です。(主人公が宿した「魔」は10人の女性の集合のようなもので、彼女たちとのやり取りがニヤリとさせられます)
ま、ラノベだったらもっとキャラ立てて、ドタバタにするんでしょうが、そこまでじゃないです。(この塩梅は「戦士志願」にも通じる)
神と魔と精霊の息づく世界観がバックにはしっかりあって、ご都合主義では物語は展開しませんw。
(冒険推理小説みたいなとこもあるんですが、「謎」は魔や精霊をめぐる、世界観独特のモノになってます)
ペンリックが登場する作品(中編)は6作書かれていて、本書には3作収録。
と言うことは、もう一冊でてもおかしくない訳です。
是非ともお願いしたいですね〜。