・女王陛下の航宙艦
著者:クリストファー・ナトール 訳:月岡小穂
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
かつての「SF小説ファン」を復活させようと、意識的にSF作品を読んでるんですが、なんとなく「ミリタリーSF」偏重になってるような…。
ハードSFへの「助走」のつもりだったんですが、昔「スペースオペラ」にハマって「ヘタレSFファン」になっちゃったニノマエを踏みそうな気もしてます。
面白いから良いんですけどねw。
人類が宇宙に進出しつつありながらも国家間の軋轢から脱しきれていない時代。
コロニーが突如、異星人の侵略を受け、迎え撃った最新式航宙艦艦隊が全滅。
しかしながら退役を待つばかりの旧式航宙艦は、その装甲の厚さから異星人の攻撃にも耐えられることが判明し…
と言うのが話の前段。
で、人類最後の希望(なんかヤマトみたいw)としてこのオンボロ航宙艦が異星人に反撃することになるんだけど、艦に乗るのは「アルコール依存の疑いのある老艦長」「貴族のボンボンで艦長職をうかがう副官」「部下と不倫状態に陥った戦闘機パイロット隊長」等々、問題のある面々ばかり。
なんだかんだと人間関係でのドタバタがありながら、それでも一戦一戦、異星人を退けていき、いつの間にやら「英雄」になっていく。
…てな話です。
まだ「異星人の正体」なんかは判明してないところもあって、話としては「これから」ってとこもあるんですけどね。
まあ、面白かったです。
どうやら3部作のようで、すでに2作目も翻訳されてますが、続きも読みたいな~と(まとめて読むかどうかを考えてるところ)。
ミリタリーSFってラノベみたいにやたらと長くなるケースが結構ありますが、3巻くらいなら付き合うのにちょうど良いですしね。
もっとも、こっから「ハードSF」にはちょいと距離がありそうですがw。