鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

評判のだけのことはあります:読書録「精霊の守り人」

・精霊の守り人
著者:上橋菜穂子
出版:偕成社


綾瀬はるか主演のNHKドラマを見てから息子が読み始め、一気に読了したシリーズ。
「獣の奏者」シリーズも面白がってたんで、すぐにこっちに行くかなぁと思ってたんですが、存外ハードルがあったようです。まあ、主人公が30過ぎの「オバさん」ですからね(息子からすればw)。


読み易さを考えて「軽装版」で揃えたんですが、「せっかく」なので、僕も読んでみることにしました。
「獣の奏者」を楽しんだのは「お互い様」ですしw。

NHKの特別ドラマ(22話を3年かけて製作)になるくらいですし、各章も受賞している世評の高さは承知の上。
息子の「推薦」も加えてハードルは上がってましたが、それをクリアする出来は、まあサスガです。本作は割とストレートな物語進行になっていますが、端々に「含み」がある設定や言及があって、これが後々広がって行くんだろうなぁ…ってのは「獣の奏者」で体験済みw。シリーズはあれ以上の長さがありますから、これは間違いないところでしょう。
単純なラノベちっくなファンタジーものとはモノが違う…けど「指輪物語」ほどは敷居が高くない…ってのが上橋ファンタジーの位置付けでしょうか?


まあ、10代で読むのが一番とは思いますよw。
でも大人が読むに耐えられないか、というと全くそんなことはない。
良質の「物語」ってのはそんなものでしょう。


さて。続きをどうするかなぁ。
とりあえず、「闇の守り人」は単身赴任先に持って帰りましたが…。