鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「僕らのヒットパレード」

・僕らのヒットパレード
著者:片岡義男、小西康博
出版:国書刊行会



ここのところ寝室の枕元に置いて、ペラペラと読んでた作品。
こういうのは電子書籍じゃなくてリアル本じゃないとね。
もっとも(片付かないんで)妻は嫌がってましたがw。



Good Lookingで手触りもイイ作品。
・・・なんだけど、まあ変な本でもあるw。
「芸術新潮」に連載された月替りのエッセイを中心に、LP好きの二人の、周りを全く気にしない対談が二本あって、どっかに半端に書き散らかしたような(失礼w)それぞれのエッセイをまとめた内容。
確かにそのエッセイもLP絡みの話なんで、一応「統一感」らしきものはあるんだけどね。
だけどLPの「ジャケット」の写真を巡るエッセイだったりするのに、そのジャケット写真が掲載されてないってのもどうかと・・・。
ソコソコ写真は入ってる本だから、これは制作サイドの意図だと思うんだけどさ。



まあでも自分たちの好きなことをトコトン書いたり、話し合ったりするってのは、その内容がトンガリ過ぎてて着いて行けないものでもw、何かいい感じがあるんだよねぇ。
こういうのは僕は結構好きなんで、読んでて気分が良かった。
一気に読むんじゃなくて、少しずつってのも、作品に合うスタイルだし。
「おすすめ」って本じゃないけど、合う人にとっては愉しい時間が過ごせるんじゃないか、と。



(そういえば本書の小西氏の「加藤和彦」評はちょっと意外な感じもした。
<けっきょく自分はこのアーティストを好きではなかった。フォークルのメンバーとしてデビューしてから、ミカバンドを始めるまでの間に多くの歌手に提供した美しい楽曲だけが、自分にとっての加藤和彦なのだ。(後略)>(p.248-249)
通じるところがあるんじゃないかとも思うんだけど、決定的に違う何かがあるんでしょうな)